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【奇妙な体験】心痛む思い出の場所。

【奇々怪々ものがたり】第8弾は、旧友との旅先での心痛む思い出です。
1月の終わりに書いてはいたのですが、揺れが続く中、どうしたものかと思い悩み、それでもやはり旧友との大切な思い出、大切な場所。お聞かせしなければと。m(__)m

もう30年以上前、20代だった自分と遊びに来てくれた友人(以前お話しした45年来の友人)は近場へドライブしようと自分の車で友人が運転し、隣県へ向かった。半島を一回りして、さあ帰ろうという矢先に目の前に飛び出してきた車!!( ゚Д゚)( ゚Д゚)「馬鹿野郎!」急ブレーキをかけ、危機一髪の停止。窓を開けてその車を怒鳴りつける自分たち。しかし、この先こんな凄い展開が待っていようとは、夢にも思わなかった、

アクション映画のカーチェースもどきの執拗な追いかけっこが始まった!!

走り去ろうとする自分らの車を、例の車が追いかけてくるのだ!( ゚Д゚)( ゚Д゚)もはや、ナンバープレートが県内か県外かを見る余裕などもない、運転席の男?女?それすらも判別できない!凄いスピードで逃げる自分たちと、負けじと追いかけてくる車!スピードを落とすことも出来ず、民家の塀すれすれを接触しないよう車はタイヤを軋ませたまま走り続ける!「なんだあいつ!あんなの一般人じゃない!」とんでもないことを言い出す友人!( ゚Д゚)( ゚Д゚)

自分からすれば、友人も相手のハンドルさばきも、とても素人とは思えん!

「どうなんの?これから!?」恐怖に怯える自分らなどお構いなしに、相手は獲物を捕らえるハンターの如く食らいついてくる!「もう、あかん!!」ギギギギギーー!と車の横っ腹を塀にこすりつけながら止まる自分らの車!

止まったこの車を見つけ、あの車の主もきっと降りてくる!!( ゚Д゚)( ゚Д゚)

……が、待てど暮らせど一向に来ない。この車が傷ついて止まったのを見て立ち去ったのか、追いかけっこに飽きて消えたのか、帰る時間だと思っていなくなったのか?は、わからないが、どこにも奴の車はいなかった。「…何だったんだ今のは、いったい?」相手が、車から降りてくるのを待ち構えているかもしれないという恐怖から、だいぶ車の中で待機していた自分たち。
「,…そろそろ自分らも帰らんと。」さっと降りて、車の横っ腹を見て絶句!

赤い車のボディーに一直線に残る、えぐられた痛々しいシルバーの傷跡。

だが、これくらいで済んで良かったのかも。そう、一歩間違ったらもっと酷い目にあっていたかもしれないし。大袈裟な言い方だと思われるだろうが、自分が運転していたらカーチェースどころではない。友人が運転してくれていたからこそ、大事にならずに済んだんだと思った。彼は、何度も車に傷をつけたことを謝っていたが、自分は命の恩人を見るような目で友人に「気にすんなよー。それにしても、良かったねー。」と笑い返していた。

長文お読みいただきありがとうございました。お察しの方もいらっしゃるでしょうが、これは揺れた隣県のあの半島での思い出です。今は、友人と自分の、心痛む思い出になってしまいました。m(__)m今は、エールよ届けと…。

第一弾/まるでブランコ人魂だ! 第二弾/荒れ寺と小さなご家族。
第三弾/布団を這うアンタ誰? 第四弾/子供だから助かった?
第五弾/家族がラブホで!? 第六弾/1文字違いの女 前編
第七弾/1文字違いの女 後編 
も、あわせてどうぞ。m(__)m

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