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休職日記 #19 身体を整える

先日、同じく休職経験のある友人と話したことがあった。その友人は、心療内科の先生に整体を勧められ、通っていたらしい。
そういえば、自分も休職前から整体に通っていたのだが、休職前後からその頻度が増えたなあと気が付いた。メンタルの不調と身体の不調、どちらからどちらへ因果関係の矢印が出ているのかはよく分からないが、ある程度相関するようだ。

仕事柄、一日中座りっぱなしでPCモニターとにらめっこしているということが多い。しかも、猫背でモニターをのぞき込んだり、ひたすら足を組み続けたりといったことをし続けているので、身体にいいわけがない。首肩のこりに悩まされる日々が続いた。
社会人になって半年くらい経ったころに「整体が良いらしい」という話を周囲から聞いて、試しに行ってみることにしたのが、整体通いの始まりだった。

最初は「1回試してみればいいや」と思って行ったものの、スタッフの口車に乗せられたのと、生来の断れない性分が発動したため、1週間に1度のペースで2か月くらい通うことになった。
最初は買ってしまった回数券を消費するために通っていたのだが、正直なところ「そんなに必要かなあ」と疑っていた。ただ、実際に施術をやってもらうと、やはり身体の調子は良くなるし、その日の夜は異様にぐっすりと眠れるのだ。これが面白くて結局、通い続けることになってしまった。

状況が改善してくると、店側も2週間に1度くらいの頻度に落としてくれるので、そこまで負担にはならなかったのも良かった。

だが、休職に入る約1か月前からは2週に1度、1回40分の整体をやってもらうだけでは、身体の調子が戻らず、睡眠の質もそこまで改善しなくなっていた。実際、スタッフの目から見ても、ひどかったらしく「次回は60分にしましょう」とか「ちょっと1週間に1度のペースで見させてもらいたいんですが」とスタッフに言われるようになっていた。

休職に入ってからも、1週間に1度のペースが継続し、休職開始直後は施術をしてもらっても良くなったのか、なっていないのか判然としなかった。やってもらえども、やってもらえども首肩、そして腰がひどく凝って痛い日々が続き、店を変えようかとも思い始めた。

休職開始から1か月ほど経ち、メンタルの調子も若干改善してきたころ、首肩腰の凝りも以前よりも良くなり始めていた。前回、整体をやってもらったときには「次回は、もう少し間を空けましょう」ということで2週に1度のペースに戻してもらえた。

ここ最近のひどい凝りは、姿勢とか、整体師の腕の良し悪しに主因があったのではなく、メンタルの問題だったのだろう。そして、メンタルの状態が少しづつ改善する中で、身体の不調も改善していったのだろう。
逆に施術がメンタルの改善にどれほど寄与したのかは分からないが、高い施術料を払っている以上、多少は効果があったと信じたいところだ。
もちろん、メンタル改善の効果がなかったとしても、身体の不調は生活のレベルを落とすし、場合によっては色々なことがままならなくなる。対症療法として、整体などを利用するというのは決して悪い選択肢ではないのだろう。

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