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うつと笑い
前回が「涙」のことだったので、今回は「笑い」のお話です。
最近、お腹が痛くなるまで笑ったことってありますか?
笑うのって難しい
私の病気「持続性抑うつ障害」は「一年中曇り空みたいな症状」と言われることもあるほど、気分はどんよりとしております。
うつの方も回復期の方は、なかなか笑うのって難しいですよね。
元気が出ないときは無理にでも笑ったほうがいいとどこかで読み、お笑いやコントやバラエティ番組の動画を2時間見て、にこりともできなくて、号泣したこともあります。
正直、こういうときって逆に泣くほうが楽ですし、すっきりするような気がします。
笑うのは周囲は安心してくれますが、本人は辛いことも多いです。
笑えないときに無理してわははって笑うことはありません。
周囲の人に安心してもらいたいですけどね。そういう気持ちはまだとっておきましょう。
作り笑いの効能
そんなときでもオススメしたいのは「作り笑い」です。
鏡に向かって口角を無理やり上げてみましょう。
切ないというかバカバカしいというか虚しいというか、そういう気持ちが最初はします。
でも、やってるうちになんとなく楽しくなってきます。
その「なんとなく楽しい」くらいで十分なんじゃないかなって思います。
心の底から笑えなくてもにこってしてみる。
にこっとした自分を見てみる。
口角があがると、脳が勘違いして「あ、楽しいのかな」って思うんですって。だから続けていると、毎日が少しずつ楽しくなってきます。
毎朝、顔を洗うときにでもにこってしてみてくださいね。
パブロフの犬的に笑ってみる
さて、これは、私がどうしても笑えなかった時に実験した方法です。
作り笑いをするのも辛くなったとき、作り笑いと一緒に香りを嗅いだんです。
香りはアロマオイルなどが一番効果がありますが、身近にあるものでしたらなんでも大丈夫かなって思います。
匂いって五感の中でも一番脳に直結していて、例えばカレーの匂いとか嗅ぐとカレーのイメージや味や場合によってはツバまで出てきちゃったりするじゃないですか。
匂いの与える脳への刺激ってとっても大きいんです。
だから、香りを嗅ぎながら作り笑いをしたんです。
一週間くらい続けると、その香りを嗅ぐとなんとなくにこっとしたくなります。
もはやパブロフの犬状態ですが、笑顔を作らなくちゃというときは効果的です。
でも、一番いいのは「無理して笑わなくてもいい」ということ。
それを理解してもらえる環境にいられること。
あなたの笑顔が自然なものになることを、祈っています。
そしてお腹が痛くなるほど大笑いできる日が、あなたにも私にも来ますように。
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