傷痕の詩

私はいつも傷だらけ。心ない言葉が痕を作るの。私に向けたモノだけではなく、誰かに向けたモノでも私は痛む。きっとその人は痛がっているから、私も一緒に痛がるの。2人なら少しは和らいでくれると信じてさ。
色んな人の言葉が刺さるよ。無意識に投げた薄情な言葉から、わざわざ研いでおいた鋭い言葉も。
だから私は傷だらけ。だけど、色んな痛みを知っている。どうすれば傷つくのかを知っているよ。どれだけ痛いか知っているから、私は誰も傷つけない。どんなに傷をつけられても、私は誰も傷つけない。
これを優しさと呼んでくれた、あなたはとても優しい人。でもね、それだけじゃないんだよ。
誰かに放った私の言葉は、深く深く奥の方までジリジリ痛む傷痕となって、私の中に残ってしまう。私の言葉は私自身を傷つける。忘れることもできない、消えない傷痕。
だから私は傷つけず、癒す言葉をわざわざ選ぶの。少しでも傷痕を作らないように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?