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カップラーメンの詩

カップラーメンの詩

その赤と白のコントラストに目を奪われた。手にした瞬間に、あの絶頂感を求めてしまう。お湯を注いだ3分間の気分はさながら、初デートの待ち合わせのようだ。香ばしい匂いが僕を侵略してくる。口が、胃が、脳が、一つの共通の意思を持つ。この瞬間が最も楽しみな時間かもしれない。期待感が膨れ上がり、破裂しそうになる。満たしたい。その気持ちに支配されることに悦ぶ自分が確かにいた。さぁ、いよいよ対面の時だ。蓋を開ければ

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