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【「うみとさち」パートナーのご紹介 Vol.2】魚のために立ち上がったシェフたち ②

「うみとさち」は豊かな海と美味しい魚を未来へと繋ぐシーフードアクションです。この活動には、水産養殖の生産者をはじめ、流通や小売業など、様々な人々との協力が欠かせません。なかでも外食業の最前線でお客様に料理を提供するシェフの力は偉大です。丹精込めた一皿を通して消費者に魚を取り巻く現状を伝え、素材としての魚を仕入れることで生産者にフィードバックする―両者を繋ぎ、双方に向けて発信されるメッセージには大きな影響力があります。

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前回に続き、海と魚の未来を考えるシェフ集団「Chefs for the Blue(シェフス フォー ザ ブルー)」についてご紹介しましょう。Chefs for the Blueを構成するメンバーは、約30人のトップシェフとジャーナリスト。現在、乱獲や環境問題が原因となり、魚の種類と量は年々減り続けていますが、Chefs for the Blueは、このままでは枯渇してしまう可能性のある魚の現状を広く知ってもらい、サステナブルな海と魚の未来について、世の中の認識を変えるために、啓発活動を行っています。

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Chefs for the Blueは2017年に活動をスタートして以来、毎月のようにイベントやトークセッション、講演活動を通じて魚の窮状とサステナブルシーフード普及の必要性を訴えてきました。自治体や企業とのコラボレーションも精力的に行っています。また、知識を深めるためにシェフたちが自発的に集まり、生産者や研究者などのゲストを招いて話を聞き、学び合う勉強会も現在に至るまで続いているそうです。代表理事の佐々木ひろこさんは、「2017年に行った最初のイベントへの取材はゼロでしたが、2019年10月に開催したサステナブルシーフードセミナーでは約10件の取材があり、シェフからの参加申し込みも多く定員オーバーで立ち見が出るほど。また、サステナブルシーフードをテーマにしたレストラン『シンシアブルー』のオープン時には約50件の取材が入るなど、世の中の関心が高まっているという手ごたえを感じました」と言葉に力を込めます。

周囲を海に囲まれ、ずっと海産物に恵まれてきた日本は、魚料理が豊富です。また、寿司や刺身で生魚を食べることに慣れている日本人は特に魚に対して舌が肥えています。そんな私たちは、「美味しくて、サステナブルで、地球のためになる」という条件が揃わないと、なかなか興味を持ちにくい、と佐々木さんは指摘します。そこで力を発揮するのがシェフの存在です。魚を美味しく調理するための技術監修やレシピ開発は、シェフだからこそできる大事な役割です。今回の「うみとさち」第一弾は、Chefs for the Blueとの共催で、クラウドファンディングを通じて、シェフが開発したスペシャルレシピとともにより持続可能な美味しい魚を提供します。佐々木さんは、Chefs for the Blueとテクノロジー企業であるウミトロンとのコラボレーションに「今までにない可能性に満ちた掛け合わせ」と期待を寄せます。

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サステナブルであるかどうかは決して環境に対して意識が高い人だけの問題ではありません。非常に身近なもので、誰にとっても自分自身の問題として考えなければいけないこと」だと、佐々木さんは言います。美味しい魚を食べたい人、健康な食生活が送りたい人、美しく豊かな自然を守りたい人。そんな人たちすべてが、自分のこととして海と魚の未来を考える―「うみとさち」シーフードアクションも、そのきっかけの一つを目指しています。

■前回記事

■うみとさちWebサイト

■Chefs for the blue所属シェフの特別レシピとこだわりのより持続可能性に配慮した魚をセットでお届けするクラウドファンディング




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