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【睡眠と太りやすさ①】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回までは睡眠導入剤の種類と作用についてお話ししました。自身や関わる方の身体の中でどんな薬理反応が起こっているのか知っておきたいものです。今回は、睡眠関連ホルモンについてお伝えします!

睡眠と内分泌系の関係

ホルモンの分泌と睡眠の関係性についてはこれまでも述べてきましたが、睡眠・覚醒状態のそれぞれで分泌量が変わってくるものもあり、眠りの制御と密接に関係しているものや概日リズムによる影響を受けているものがあります。

「睡眠不足になると太りやすい」という言葉を耳にしますが、そこで述べられている代表的なことは食欲のコントロール不良によるものが多いと思います。食欲を抑制するホルモンと促進するもののバランスが崩れて食欲が増進してしまうと。しかし、その他睡眠関連ホルモンも一緒に見ていくと太りやすい根拠がより明らかとなってきます。

睡眠関連ホルモン

内分泌と代謝に関わるホルモンの分泌量が睡眠不足によってどう変化するか検証した文献があります。睡眠時間を4時間未満で床上時間を4時間とする群と睡眠時間9時間程度として床上時間12時間確保する群で分泌量を比較しています。この条件を6日間続けたそうです。変化の大きかったものをグラフに示します。

参考作図:田ヶ谷.睡眠関連ホルモンの計測.生体医工学,2008 年 46 巻 2 号 p. 169-176.

グラフを見ると、睡眠不足による内分泌への影響が見てとれます。甲状腺刺激ホルモンについては分泌量が1日を通して減少しています。朝食後のグルコース量はは睡眠不足群で高くなっており、インスリンの分泌量も比較的多くなっていることから、インスリン抵抗性が高まっていることがわかります。また、食欲抑制ホルモンと言われるレプチンについては、睡眠不足により分泌量が低下しています。

このように、睡眠不足によって内分泌・代謝系への影響は大きいものと言えます。次回、それぞれのホルモンの影響と繋がりを踏まえて、太りやすい根拠を詳しく説明していきます!

参考文献:田ヶ谷.睡眠関連ホルモンの計測.生体医工学,2008 年 46 巻 2 号 p. 169-176.

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