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【枕の高さと頚椎のアライメント】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、子どもの睡眠と光環境がもたらすメラトニンの影響についてお伝えしました!今回は、理想的な枕の高さについて考えていきます!

枕の役割と理想的な高さ

「自分に合う枕がどれかわからない。枕が合わなくて首や肩が痛い。」と悩んでいる方は多いと思います。確かに、枕によって首や肩、腰の痛みは起こりうると思います。それも枕の役割は、頭部から頸部を支えることにあり、それによって全身的な寝姿勢が安定します。枕の高さによっては、呼吸が浅くなったり、いびきが起こりやすくなることもあります。また、頚椎のアライメントによっては、脳内と連絡する椎骨動脈や神経が圧迫されることもあります。

そのため、枕が合わないことによる睡眠の質の低下への影響は大きくなってしまいます。MRI画像による頚椎のアライメントと頸髄の所見から、理想的な枕の高さについて後頭隆起・第3頚椎・第5頚椎を指標として調査した研究があります。その研究をもとに枕の形状を設計して、睡眠の質を調査した研究では、後頭隆起・第3頚椎・第5頚椎をそれぞれ40mm・60mm・50mmに設計されていました。結果では、首・肩こりの自覚症状は軽減しており、有意差はなかったものの筋硬度も低下傾向にありました。また睡眠の質の向上も確認されています。

枕の高さを確認する

紹介した研究の結果から言えるのは、枕の高さによる頚椎のアライメントが睡眠に影響するということです。基本的に、立位で最も多くとっている姿勢が仰向けでも再現されるのが違和感なく寝ていられる姿勢になります。自身の頚椎アライメントを枕で調整するときにチェックしたいポイントは、

・頭から首まで枕と隙間がないこと
・水平面上の高さで顎の方が鼻下より少し高くなる

この2点です!顎が上がりすぎると神経や血管が圧迫されてしまい、顎が低すぎると気道が圧迫されてしまいます。自身の身体にあっているかどうか是非確認してみてください!

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