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第12話 一度壊れ始めたものは、どんどん壊れていく【会社員時代③】

こんにちは。ライトコピーライターの海島たくやです。

今回は、精神科から適応障害と診断された私の、その後のことについて経験したことをお伝えしてまいります。

私は正式に「精神疾患の患者」になりました。

精神病と聞くと、普通の人は、なんだかよくわからないやつとか、どう接していいかわからない、と戸惑うと思います。

でも、実を言うと、私はホッとしたのです。

なぜなら、

1、会社でモラハラをしたりいじめてくる人が、これ以上私を責められなくなる
2、何か手当のようなものがもらえる、という期待
3、処方された薬を飲むことで苦しみから逃れられる

こういった理由でした。

しかし実際には、診断書をもらったところで、すぐに休めるわけもありませんでした。

むしろ、そんなのもらったって、仕事はしてもらわないと困る!と叱咤激励されました。

もちろん、職場の環境はあまり変わることはありませんでした。

会社に行く電車の中では、毎回吐き気を覚え、途中下車しながら、出勤したものです。

休憩中には、薬を飲み気持ちを落ち着かせて何とか仕事をこなしていました。

不安や心配が限界に来たときは、処方されていた量より多めに飲んで、なんとか耐えていました。

そんなことをしていたものですから、ある日の通勤電車でぶつぶつものを言って、駅員さんや周りのお客さんから「大丈夫ですか?」と声を掛けられものです。

私は、少しづつ確実に壊れていきました。


そして、いよいよ仕事でも大きなミスが出始めました。

どれだけ上司に休ませてほしいと訴えても、「うちは人手が足りないんだ、気合で何とかしろよ!」と言われるだけ。

なかなか休職をさせてもらえず、診断書を3回提出したことでようやく休職が許されました。

家でゆっくりと休めることになったのです。

ようやくゆっくりと休める・・・

とりあえず3か月の休職期間を医者から言われていたため、その期間はゆっくりできると思っていました。

しかし、それも叶いませんでした。

仕事終わりの17時~22時くらいまで、同僚や上司からの励ましの電話がどんどんくるのです。

大丈夫か?元気出せよー!とパワハラ、モラハラ、いじめをした当人から電話がかかってくるのです。

さらに、ローテーションがあるのでしょう。

7時にAさん

8時にBさん

8時半にCさん

といった感じで、時間丁度にかかってきます。

きっと、上の上司からの命令なんでしょう。

彼らは、一見励ましてくれているように聞こえるのですが、実際はしかたなく励ましているような、よそよそしい感じで、ますます心を病んでしまいました。

むしろ、「こんな精神的に弱いやつを辞めさせてやろう」と思っていたのかも知れません。

そうしている間に、「死にたい」「消えたい」と毎日毎日つぶやくようになり、自殺未遂をしそうになり本当に病んでしまいました。

無意識に首をくくるためのロープを注文していたり、症状がひどい時は、1日3錠と決められている薬を、一気に10錠以上、お酒と共に飲みほし、ふらふらになりました。

その薬の作用で、幻覚を見るようになり、そのまま上半身裸で外へ歩き出してしまい、パトロール中の警官に職務質問され、交番に連行されたことがありました。

もしあのまま、上半身だけではなく、下まで脱いでいたら、きっとニュースに載って、逮捕されていたでしょう。

この事件がきっかけで、自分のようなダメ人間は家に引きこもるしか生きていく道がないと悟り、会社を辞め、引きこもることにしました。

そして、家でお金を稼ぐ方法をみつけるため、ネットでその方法を探していったのです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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