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ログラスの未経験マーケターがお客様体験に向き合った結果たどり着いた、「まい泉」という境地

💡 この記事は12月に実施される予定のログラスアドベントカレンダーに先駆け、マーケティング部のメンバーが勝手に始めたプレアドベントカレンダー8日目の記事です。

「こ、これだ…!」
「とんかつ まい泉」のミニエビかつバーガーを手に取ったとき、そう感じた。


はじめまして。ログラスのうみと申します。

当時新卒募集なしのログラスに、中途の選考ルートを経て、バケモン新卒の松岡に続く2人目の新卒として入社しました。

当初入社する予定はなかったのですが、オファー回答有効期限の10分前に急転直下で意思決定を変更し、ログラスに飛び込む決断をし今に至ります(入社経緯については割愛)。

さて、直近はイベントマーケと新卒採用の立ち上げを任せていただき2足のわらじでひたすらに走ってきた私ですが、おかげさまでイベントもログラスのマーケティングにおける主要チャネルの一つとして社内で認められるまでに成長しました。

その中でも私は体験設計にこだわって取り組んできたので、今回は

  • ログラスのオフラインイベントチームがどうお客様の体験を高めてきたか

  • その中で未経験マーケターである私がどう向き合ってきたか

についてお話しし、ログラスのマーケのおもしろさとログラスの若手の活躍環境をお伝えできればと思います。

 💡 この記事を読んでいただきたい方
・オフラインマーケティングへのチャレンジをされている方、検討されている方
・マーケ未経験の方でマーケへのジョブチェンジに興味を持っており、どうバリューを出せばいいかに興味がある方
・チャネル立ち上げ等に裁量を持って取り組みたいと考えている若手マーケターの方

本当にお客様のことを考え抜くことは難しい

「なにこれ、この部屋めちゃくちゃ暑くない?」「ケータリング取りにくいし、フォーク足りない」
Slackのイベント当日連絡用スレッドに投稿されるコメントを見て、徐々に冷静さを失う自分が見て取れる。

「貴社のPR的な内容が多かった」「具体的な経営管理の方法が聞けると思っただけに、概論ばかりで残念だった」
お客様からのアンケートコメントを見て、落胆のため息をつく。


想像が及ぶ範囲は思ったより狭い

オフラインイベントにチャレンジする理由となった仮説は「コンテンツの中身だけでなく、オフラインイベントに行った体験とそこで感じた熱量が「Loglass 経営管理(以下、Loglass)」というプロダクトに対する態度変容につながるのでは?」というものでした。

つまり、オフラインイベント全体を通して「行ってよかった」となる体験の提供こそが鍵になります。

迎えた初のオフラインイベント。
初回ということで丁寧に準備を進めていたはずでしたが、いざ蓋を開けると今だったらありえない初歩的なミスや検討漏れが次々と発覚しました。一つ一つの対処に追われながらイベントを終え、改めて未知のこと・未経験のことに対して想像が及ぶ範囲は思ったより狭いことを実感することになります。

「マーケの戦略や上流の設計をやりたい」と漠然と思っていた自分ですが、この出来事をきっかけに「施策レベルの肌感覚・想像がつかない状態での戦略設計は机上の空論」であることを思い知りました。そして、まずはいくつかの領域で徹底的に施策をやり切ることにリソースを注ごうと決めました。

来場者数に対して、食事量を調整した結果、フォークと皿が足りないことがわかりコンビニにダッシュ。

お客様体験の追求を妨げる「型化」思考

オフラインイベント施策の初回、コンテンツのタイトルは「〇〇(会社名)が実践する、〇〇(取り組み)のウラ側」であり、これが好評だったことから以後のイベントについても同様の「ウラ側」シリーズを連発していたのですが、徐々に反応が落ちていきました。

一般的にうまくいったものを型化することは定石であり、弊社も経営管理の属人化を排して型化していくプロダクトを提供しています。しかし、施策初期の探索フェーズにおいて型化は思考停止を引き起こし、仮説検証を妨げるものにもなりえると思っています。これはマーケターとしての成長の停止であり、特に未経験・若手マーケターとしては致命的になります。

この気づきを得て、まずは全力で企画を属人化させ量をやり切ることにシフトしていきました。実際に10月までの3ヶ月で合計22本のイベントを2名でやり切り、お客様の体験を向上させるための「What」と「How」の仮説を大量に検証してきました。

ログラスのオフラインイベントにおけるお客様体験を進化させた3つの取り組み

「お客様にとって何が面白いコンテンツなのか」「お客様が喜んでくれるケータリングは何なのか」

ホワイトボードが真っ黒になるまでタイトルを書き直した。経営企画部長やCFOなど、歴戦の猛者である登壇者に図々しくお願いし、コンテンツのブラッシュアップを図った。あらゆるケータリングサイトの隅から隅まで見て、気づいたら3時間が経過していた。


ログラスのオフラインイベントは、上述の通りたくさん実施を重ねる中でより満足度の高いコンテンツ・そして高い熱量と体験を提供してきました。
振り返ったときに、その進化を支えてくれていたと思う取り組みを紹介させていただきます。

note輪読会

先程も記載しましたが、やはり自分たちが未経験の領域には想像できないことがたくさん出てきます。

そこでまずは先人の知恵を借りようとユーザベース社の酒居さんのnoteをひたすら拝読し(ありがとうございます)、トライしたいことをリストアップした上であーでもないこーでもないと議論を重ねました(特に何度も拝読したものを下にピックアップしました)。

やり方としては

  1. 事前に各自が読み込んでくる

  2. トライしたいことを各自リストアップする

  3. 自社イベントでやりたい理由・やるべきでない理由を議論する

ただ読むのではなく輪読会にすることでやりたい理由・やるべきでない理由を強制的に考える必要が出るため、施策に仮説が乗り仮説検証が進みます。

毎回のイベント後のクイック振り返り

イベント後には必ず毎回クイックに振り返ります。主にコンテンツとオペレーションの観点で「反省/継続」(KPT)を行い、次回のTodoに落とし込みます。

デジタルマーケと比較してイベントマーケは施策の実施頻度が低いため、いかに多くの学びと改善を出せるかが重要です。

このとき、「なぜこれが良いと思ったか」「なぜこれがダメだったか」をしっかりと言語化し次回のTodoもしくは失敗リストに蓄積していくことで、自分オリジナルのマニュアルが出来上がっていきます。

以下にも続きます

Daily Check in

個人的には、これがかなり大きかったと思っています。

オフラインイベントチームの2名で毎朝はじめに、その日のタスク整理と相互レビューを行います。これを欠かさずにやり続けています。

オフラインイベントは集客開始から考えると1ヶ月~1ヶ月半のプロジェクトです。またここ3ヶ月でウェビナー含め20本以上のイベントをこなしてきたため、イベントを同時に10本近く進めなければならない時期もありました。

ここで出てくるのが「プロジェクトマネジメント」の壁です。

若手マーケターや新卒マーケターにとってここが大きな壁になります。というのも私はインターン時代にインサイドセールスの経験があるのですが、行動量を高め短いスパンで改善していくISの仕事の仕方と、マーケのプロジェクトの進め方は180度異なるという感覚を持ちました。

どちらが難しいかということではなくステークホルダーの数とプロジェクトの期間が違うのでタスク管理の方法も異なり、漏れや考慮不足が大量に出てくるのです(今もこの壁とは戦い続けている)。

オフラインイベントにおいて、タスク漏れ=お客様体験の損失になります。準備を一つ怠れば、当然お客様にとっての不便が一つ生まれるからです。
だからこそ相互レビューを通してタスクを管理することが、奇をてらった施策よりも明確にお客様の体験向上にヒットしてくると思っていますし、これが社会人として、マーケターとしての基礎力になっていくと信じています。

重要度×緊急度の軸でワークパッケージを分布させる。その後、カンバン方式で細かいタスクを積む

試行錯誤の先にあった「まい泉」様との出会い

「御社の企画力は本当にすごいですね」「いつも皆さんの熱量を感じ、私も経営企画のみなさまに少しでもお役に立てる発信をできればと思いました」

満足気に会場を後にするお客様を見送りながら、これまでの取り組みが間違いではなかったとホッと一息つく。


ここまで未経験マーケターの目線でログラスのオフラインイベントチームがいかに短期間でお客様に満足いただけるイベントづくりに取り組んできたかを書き連ねてきましたが、まとめとして2つお伝えしたいことがあります。

大量の意思決定機会

1つが、ログラスのマーケにはこういったワクワクするようなチャネルの立ち上げからとんでもない数の展示会の実行まで(ログラス マーケティング部 マネージャー 刈谷さんの以下のnote参照)、大量の意思決定機会が存在しているということ。

最高のプロダクトを創ってくれている開発組織のみなさん、そのプロダクトを世の中に広めてくれるセールスやCSのみなさん、そして資金を調達し事業サイドを支えてくれるコーポレートのみなさんのおかげで、スタートアップとしてはかなり潤沢な資金をマーケに投下できる環境に恵まれています。

その中で、まだまだ組織もチャネルも全てが発展途上のため、若手の成長環境としては最高だなと感じています。
高瀬敦也さんの「企画 「いい企画」なんて存在しない」という本の中に「企画とは決めることである」と書かれていますが、当然オフラインイベントでも大量の決定を下した結果一つのイベントができあがっていきます。

未経験だった私も大量の意思決定の中で、あらゆる決定に自分の仮説を反映させ検証し振り返って学びに変えていくことで成長できていると感じています。

「まい泉バーガー」の威力

もう1つが、オフラインイベントのケータリングは「とんかつ まい泉」様のミニエビかつバーガーが最高だということです。

先程3時間ケータリング探しに費やすこともあると書きましたが、先日実施した「経営企画 秋の収穫祭」では、バナーに「食欲の秋」と余計なひとことを入れてしまったあまり本当に頑張って食事を選びました。

「経営企画 秋の収穫祭」

そんな私がこれまで出会ったケータリングで一番良かったのがまい泉様のミニバーガーなのです。理由は以下。

  • まず、美味しいこと

  • 複数の味があり、選べること(複数種類あるのですが、経営企画の皆様には、エビかつが人気なようです。ちなみに2位はフィッシュかつ)

  • 普段なかなか自分では購入しない、少しリッチなものであること

  • 個別包装されており、箸や皿が不要なこと

  • スタッフ側のテンションも上げてくれること

実際に、エビかつバーガーは凄まじい人気で、お客様からも毎回「これいいね」とお褒め頂けます。これは一つの例に過ぎませんが、細部に拘った結果が本章冒頭のお客様のお言葉に繋がっていると思っています。

※ちなみにまい泉様のHPをよく見るのでわかるのですが、最近オンラインストアのHPをリニューアルされたようです(https://maisen-online-service.net/)。

熱く語ってしまいましたが、ここで筆を置きたいと思います。

少しでもログラスのマーケティングもしくは私に興味を持ってくださった方は、ぜひXよりDMください!
社内にも全然知られていない幽霊アカウントで、フォロワー8人です。助けてください。(https://x.com/kfroair_i?s=21&t=WXgQIde3vHtvIJrgoShwzA

最後まで駄文にお付き合いいただきありがとうございました!

明日はログラスの1人目マーケターで、我らがオフラインイベントチームで一緒にやらせていただいている師匠、盛川さんがマーケアドカレ2回目の登場です!
当然ながら、面白い話をしてくれます。乞うご期待!

サポートしてくださると、今日の野菜炒めに使う野菜がもやしからキャベツに変わります!