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【エッセイ】作家を目指している私の生活

 私は、作家を目指すことを気持ち新たにしています。これまで通り執筆活動を続けて行くことは勿論ですが、作家を目指す上で出来ることを色々と考えて行こうと思っています。

 私は、「登竜門」というサイトを見て作品の応募先を探しています。他には、「カクヨム」や「小説家になろう」や「魔法のiらんど」や「note」でおこなわれるコンテストの情報を良く見ています。応募先を探すだけではなく、小説やエッセイの書き方について調べたり、作品を書く上での文体や漢字表記になどについて調べたりもします。最近では小説の持ち込みについて調べていました。持ち込みと言ってもデータの送付を指すこともあるようです。

 近頃は、あまり読書が出来ていません。紙の漫画も買ってあるのですが、なかなか読めていないのが現状です。紙の小説は、何故かほとんど読めなくなっています。自分でそれに気が付いたのは、病気になってしばらくした辺りでした。特別に読書量が多かったわけではないのですが、病気になって少ししてから小説があまり読めなくなってしまったのです。うまく言えないのですが、文章が頭の中で滑って行ってしまう感覚になり、物語に集中出来ないのです。

 しかし、自分の作品をパソコン上で読んでいる時は集中して読むことが出来ます。編集も出来ます。どうして紙の本で小説を読みづらくなってしまったのか、明確な原因は未だに分かっていません。小説よりは漫画の方が読みやすくはあるのですが、紙の漫画で買って読めていない本が家に十冊以上はあります。

 作家を目指しているからといって、小説を良く読んでいるとは限らないと私は思っています。私の場合ですが、好きな作家の本を良く読んでいると少なからず影響を受けてしまうことがあります。物語の構成や文体など、何となく似ているものを書いてしまうことがあります。それもあって、病気になる以前からそんなに多くは小説を読まない傾向にだんだんとなって行った記憶はあります。また、一度、読んだ小説をまた再び読むということを繰り返していて、新しい本になかなか行かない傾向があります。漫画でもそうなのですが、最近、漫画に関しては新連載などの情報を得て新しく本を買うことも出て来ています。

 普段の生活に関しては、「作家志望は何事も作品に還元出来る」と思いながら暮らしており、嬉しかったことや悲しかったこと、小さなエピソードや大きな出来事、感情や心情の動きなど、私という等身大の個が得たことを生き生きと作品に還元しています。趣味はそれほどには多くなく、読書、紅茶、音楽、アニメ、ゲーム、植物の写真を撮ることなどですが、それぞれのジャンルひとつ取っても数多くの物が存在しているので、とても楽しく過ごしています。そして作品への還元に繋げています。

 書くことがなくなってしまった、と思ったことは記憶にある限りですがほとんどなかったように思います。体調がいまよりも良くなかった時は、書くことがないというよりも、「なにも出来ない」という状態だったのですが、少しずつ体調が回復して行くに従って、小説の執筆を再開して行けました。

 真っ白な画面を開いて、なにを書こうかな、と考えてもうまくまとまらない時もあります。かと思えば、先日に投稿した「月と太陽」という掌編小説は、真っ白な画面を開いて三分くらいで考えて一気に書き上げたものになります。しかし、なにを書こうかなと画面を開いて考えるというよりは、普段の日常生活の中で「なにを書こうかな」という思いを抱えて考えているような気がします。ずっと、考え続けている気がします。それは苦ではありません。「なにを書こうかな」を根っこにして生活をしているという感じなのです。いつもいつでも、頭の中で物語を練っている気がします。そんな暮らしが、とても好きなのです。

 時々、本来の自分ならばこう書く、というスタイルをわざと崩して、別の文体や表現で物語を書く時もあります。どういった文体、表現、物語が好まれるのか、自分なりにリサーチしているつもりです。結果的に、自分はとても気に入っていて時間も掛けて書いたという物語よりも、ささっと思い付きで書いた物語の方が気に入って貰えることもあります。私は執筆を趣味で完結させるつもりはなく、作家という仕事に結び付けたいと思っているので、読み手に望まれる物語や、売れる物語というものも意識しています。

 体調が基本的にあまり良くないので、おそらく執筆にも影響は出ています。もっと物語を綴れるはず、と自分で思っています。本格的に作家を目指し始めてから今日までに流れた時間の割には、書いた物語やエッセイが少ないかもしれません。十年前くらいの時点で、長編である「警鐘を打ち鳴らせ」という物語を書き始めているので、十年前の時点で小説の執筆は開始していると言えます。しかしながら、その後に体調を大きく崩している期間が長くあり、その間は執筆からも離れています。本格的に作家志望として始動したのは、明確には覚えていませんが、数年前のお話だと思っています。むかしに書いた小説を編集して応募したり、新しく物語を書いて投稿したりを繰り返しています。最近はエッセイを書くことも増えました。時々、作品が入賞することもあるのですが、まだ本は出版出来ていません。

 どんな仕事でも難しさはあると思いますが、芸術の分野は努力すれば報われるというものではない為、作家になることはあてどもない旅のように思える時もあります。小説に関して言えば、面白い、面白くないで分かれて、面白いものが売れて行く世界だと思っています。ただ、面白さにも色々とあると思うので、私は私の世界で面白さを追求し、世の中に発信し、認められたいと思っています。その為にも、努力し続けて行きます。

 作家になるには、小説のコンテストで受賞し、出版化に繋げることが最も分かりやいような気がします。他には、小説投稿サイトなどで多くの方に読んで貰い、出版社の目に留まることでしょうか。作家志望である私は、作家になる為にいままで何十回も色々なことを調べましたが、具体的にどうすれば良いかはこの二点しか分かりませんでした。あとは、持ち込みという方法もあります。しかし、持ち込みを受容してくれている出版社はあまり多くありません。自費出版を目的とする出版社であれば、少しだけ数は増えます。

 前述したように、作家になることはあてどもない旅のように思えます。それでも私は一生涯、物語を書いていると思うのです。物語を書くことが好きだからです。好きなことを仕事にすると苦しい場面もあるのかもしれませんが、私は執筆することを仕事にし、一生涯、続けて行きたいのです。

 まだまだ、私の旅は続きます。それに、作家になれても、そこで旅は終わりではありません。私の旅は、ずっとどこまでも続くのです。

 作家を目指して、これからも努力して行きます。

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