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なまはげの里へ②

お昼過ぎには野営地につき、ビールを開け、野営温泉に入り、久しぶりに電波の繋がらないところでのんびりした。
ジュっと沈む夕日に、天の川が見れるような雲一つない快晴。
焚き火に、酒。そして、ゴロタ浜に、カヤックに、テント。
最高じゃない。
今まで、夜は寝袋じゃない、布団で寝るもんだ、という考えだったが、ここ最近やっぱりキャンプツアーもいいなぁと思うようになった。
ただ、ウィルダネスと呼ばれる領域で、夜中の森から、ガサゴソ、ガサゴソ、という音はかなりビビる。
タイドラインを見極めずにテントを張り波が間近まで来るのはさらにビビる(笑)。


早朝5時30分、気づけば隊長の周りに集まり、コーヒーをいただき、恒例のラジオ体操が始まる。
ラジオ体操なんて小学生じゃあるまいし!と思っている皆さん。
ラジオ体操を馬鹿にしないでほしい。知っていますか?
ラジオ体操は、心身ともに豊かにするための体操だということを(笑)。
数々の論文が出ているので、興味があれば「ラジオ体操 論文」で検索してみてほしい。小学生の時に、おやつとハンコが欲しくて早朝ラジオ体操にはよく出かけていた記憶はあるが。
こんなに意味がある体操だったとは。

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空には、はっきりとしたうろこ雲。電波が悪いのでスマホの天気予報なんてのは確認できないが、昨日の天気図から行くと、西側から前線が迫ってきているはずだ。ただ、天気が崩れるのは明日からだ。
今日の漕行距離は約10km程度。
男鹿半島の先端、入道崎を回り込み、ゴール。
下手すると、2時間程度でついてしまうのではないか。
今日の風も、南東の風。今日の地形では、風はだいぶ抑えられるだろう。

海もいいし、のんびりいこうぜ!っていう感じで、昨日より減ったキャンプ道具をカヤックにパッキングし、スタート。

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何がすごいかって。そんなの言葉にできたなら、世の中苦労しない。
なんかすごい!!!!

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半島先端に向かうと、少しずつ地形の傾斜が緩やかになってくる。
まだ漕ぎ始めたばかりなのに。
スタートして1時間も漕ぐと、そんな地形を見て、確実にゴールに向かっていることを実感する。

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男鹿水族館GAO。
ガオー!!!オガ。ガオ。たぶん、そういうことなんだろう。
と、適当なことを思っていた。
調べてみたら、違った。なるほど、なるほど(笑)。
確かにな、そんな私が考えるほど浅はかなわけがない。


男鹿水族館の愛称「GAO(ガオ)」は2003年7月に実施した公募で決まりました。(応募総数は3919件、2980種類)審査の結果、「Globe(地球)、Aqua(水)、Ocean(大海)の頭文字を並べ、 男鹿の地名にちなんでいる。 なまはげが持つ力強さも感じられる。」
との理由で「GAO(ガオ)」が採用されました。
~男鹿水族館GAO HPより抜粋~

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男鹿唯一の湾、戸賀湾。
なんて湾だ!!!

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だんだんと、大地が沈降してくる。
海成段丘とはまさしく、ですね!!そんなことをなかの社長が言っていた気がする。海成段丘とは。詳しくはなかの社長まで。

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あぁ、もうゴールが。
そして、入道崎の灯台、なんてカッコイイの。
どうやらここも「恋する灯台」に認定されているらしい。
けっこうあるんですね、恋する灯台。
灯台でばったり出会う運命の出会いなんて、、、してみたいもんです(笑)。

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このロックガーデンを、べた凪の中楽しめるのは、最高だろう。
ゴリゴリ。ズリッ。ギャギャギャ。逆光のロックガーデンでカヤックのハルを擦りまくってしまう。
やっぱりロックガーデンはポリのカヤックがいい。

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男鹿半島には、海辺にものすごい数の赤とんぼがいた。
海水温の影響なのか?北三陸では海上でトンボは見たことはないが。
でも、トンボが飛んでいる海ってなんだか気持ち的に安心できる。
海も、岩場も、地形も、夏の安定した気候だと安心して遊ぶことができるんだろうな。

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そうこうしているうちに、あっという間にゴール。
本当にあっという間だった。距離ももちろん短かったが。

しかし、ツーリングは終わるがここから観光ツアーが始まる。
入道崎灯台を登り、なまはげの立像をめぐり、(私は3つのうち2つしか回れなかったが)なまはげとはいったい??をテーマになまはげ館に向かいなまはげの歴史を調査。
潮まみれで動き続け、ここにきてようやく。温泉に入り、すっきりしたところで今回の旅は一区切り。

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海から見ても面白い場所は、やっぱり陸の上でも面白い。

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海が楽しいだけじゃない。
その土地土地にある海を皆で漕ぐのももちろん楽しいが、ウマイものも、ひとも、そこに根付く文化も、全部ひっくるめて楽しいなぁと思う。
遠征って、知らなかったものを教えてくれる、興味を持たせてくれる、自分を外に駆り出してくれるツールなんですよ。きっと。


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