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自分を発揮しまくる/北村道子さん

先日、文化服装学院で行われた、北村道子さんのトークに参加した。
北村さんは日本を代表するスタイリストで、宇多田ヒカルのインパクトのある初期の作品や、多くの映画、雑誌で40年に渡って活躍してこられた。

私が最初に北村さんに目に留めたのは、ご自身の私服フォトだった。パジャマみたいなチェックのカッコイイパンツを、ジャケットに合わせて、ネイティブアメリカンみたいな笑顔をしていた。歯がキレイだった。

そして先日、北村さんの「衣裳術2」(リトルモア)の出版に合わせて、リトルモアの加藤さんが、参加者から集めた質問を北村さんにぶつける形でのトークショーが行われた。

この日の北村さんはグレーのタートルネックセーターに、グレーのウールパンツ。モノトーンのチェックのストール。白い丸メガネ。ステラ・マッカートニーの底がレオパード柄になったスニーカー。全身モノトーンの中で、ピンクとブルーの靴下が、チラリと見えていた。

ホンモノの北村さんは、ムチャクチャかっこいい。宇宙と交信しているシャーマンのようであり、独特のリズムで真理を喋る。勢いのあるシャーマンのトークには時には通訳が必要で、いつも司会の方が話をまとめてくださる。

北村さんは、70歳。最近、女子トイレでおじいさんに間違えられることもあり、ボブカットのサイドの毛を伸ばしているとのこと。

私は北村さんを見るたびに、まだまだ自分を発揮していなかったことを反省する。自分を発揮する勇気を貰いに行く。

北村さんは自分100パーセントで我が道を行く。我が道を行くことに妥協がない。そんな風にお見受けする。

「小さい時から人生は、24時間どう暇を潰すかだと思っている。暇だから自分を高めるアソビをする。」
「私は制服が嫌だから着なかったら、不良とレッテルを貼られた。レッテルを貼られた方が、自由になれる」
「尊敬する人に会いに行くなら、白いシャツにスカート、レースアップの靴で会いに行く。嫌いな人に会う時の服装??嫌いなら、会わなきゃいいじゃない!」
「子育ては、15歳までは喜ばせることだけ。なんでも褒めてきた。」

文化服装学院のトークは、若い学生さんが多かった。トークに参加した学生さんが「もっとラクに生きよう」と書いていた。

写真は、文春オンラインよりお借りしました。
 北村道子インタビュー








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