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明るい根暗に刺さる(社会人大学人見知り学部卒業見込)

最初に何を書いていいか分からないので、先日読んだオードリー若林さんのエッセイの感想を書くことにした。

特に若林さんが大好きということもないのですが、顔が兄に若干似ていてなんとなく勝手に親近感を感じるのと、面白いので好きである。

以前から若林さんのエッセイには興味があって、先日ときわ台の素敵な本屋さんを訪れた際にこのエッセイがあったので購入に至ったのだが、
その時一緒にいた友人が読んだことがあると言い、感想を聞くと面白かったとの太鼓判を押してくれた。
私は人が良いと言ったものに対してあまり疑いなく期待値を上げてしまう節があるのでかなりワクワクしながら読ませていただいた。

旅行中だったので移動中の電車でひたすら読み、帰りの飛行機の中で読み終えたのだが、果たして面白かった。
これまで星野源さんやさくらももこさんのエッセイを読んで、
散りばめられた面白エピソードににやにやしてきた私なので、エッセイというものはにやにやしながら読むものだと思っていたのですが(偏見)、
若林さんのエッセイを読んだ友人にそれを話すと、このエッセイでは特ににやにやすることはなくただただ共感したのだと言っていた。
そして私も読み進めながら「わかるなあ」が多くて少し苦しくなったのである。

私は人付き合いが苦手ではないし、明るい方だと言われることが多いが、
何事も考えすぎてしまって面倒くさいし本当はまあまあ暗いので一人の時間に沼にはまってしまうことはよくある。
尖っていると思われたことはないと思うけれど、親しい友人には一線引いてるとか冷めてるところがあるとか日頃疑問に思うことについて熱弁したら面倒くさいと一蹴されたことはある。でも運動会や文化祭は大好きだ。
以前濱田岳さんがテレビで隠れ人見知りだと言っており、
心の扉が二重になっていて、一つ目の扉はかなりオープンだが二つ目の扉はガチガチに堅いのだというような話をしていて「それだ!」と思った。

若林さんの、自分の性格や生き方、過剰な自意識のこと、社会と迎合することに対する考え方を読んでいて、どこか救われたような気持ちにもなった。
私は自分がやりたいことが分からないまま中途半端に会社員をしているような状態だから立場は全然違うけれど、エッセイの中で紹介されている若林さんの出会った人の言葉やそれぞれの生き様に何度か泣いてしまった。
東海道本線で上野へ向かう電車の中で。
最近感情が高ぶるとすぐに泣いてしまうので涙が出るという現象の特別感が薄れていることは否めないが、心が動いたのは確かである。

エッセイの中で、性格とは形状記憶合金みたいなもので、頑張って変えようとしたところで結局元に戻るのだと言っていた。
私は自己啓発本というものが苦手で、幸せになれる方法とか人生を楽しむ法則とか読むだけでそうなれるなら苦労しないわ!とプンスカしてしまい意地でも読まんと頑なな姿勢を取ってしまっているので、そういう類の本を読んで努力しても悩まずハッピーポジティブな自分になれるとは到底思えない。
そんな意固地な私なので、若林さんの言葉は腑に落ちて、まあそれでもいいんじゃないと思えたのである。啓発本への異常な意地はともかく。

本を購入したお店のマスター(カフェが併設されてるのでたぶん店員さんというよりマスターという感じ)に
「オールナイト聴いてます?」
と聞かれて、オードリーのオールナイトニッポンは2,3回しか聴いたことなかったけど
「はい、radikoですけど、、」
と咄嗟の嘘と謎の謙遜で返してしまい、
「じゃあリトルトゥースですね」
と微笑まれたのだが、それがオードリーのラジオリスナーの呼称だということをかろうじて知っていてはにかめたので助かった。
まったく変に知ったかぶって話すもんじゃない。マスターごめんなさい。

本の感想というか、結局自分語りになってしまった気がするのですが、
最初の投稿なので自己紹介になれば幸いです。
明るい根暗な人に是非読んでほしいなあ。

とりあえず今週のオールナイトニッポンを久しぶりに聴いてみよう。

#社会人大学人見知り学部卒業見込 #オードリー#若林正恭
#読書感想文 #自己紹介





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