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湖楠*
2022年6月4日 01:37
私には千生(ちせ)という友人がいた。今日あった、楽しかったこと、嫌なこと、なんでも話せて、まるで双子のように仲が良かった。ずっと私は千生と一緒に遊んでいた。痛いこと、苦しいことがあっても、千生と遊ぶだけで全て許せるような気がした。それくらい楽しかったし、笑ってた。時が経って私は千生を忘れるほど、成長していた。けれど、千生ほど親しい友人は出来なかった。話したいことが山のように
2022年5月30日 17:24
まだ、ネットワークが無く、テレビやラジオも無かった時代。 私の親友は、他人には見えないものが見えた。 それは妖怪や幽霊などではなく、見えていたのはこの世のあらゆる情報である。分かりやすく例えるならば、明日の天気や初めて会う人の名前や職業、どこかの事件の詳細、国家の機密文書の内容などなど。未来のことを予知するのではなく、あくまでも更新される情報をいち早く知ることができた。 それらは彼女の意思