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投資#78 ドラマチックすぎる世界の見方に気を付ける


書籍の情報


タイトル:ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
著者:ハンス・ロリング/オーラ・ロリング/アンナ・ロリング・ロンランド
出版社:日経BP社
発行日:2019年1月15日

書籍の要約

  • 世界は、課題は多いものの、少しずつ良くなってきている。だが、人は、「世界で戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、貧困は増え続ける一方だ」と見がちだ。こうした事実に基づかない見方、「ドラマチックすぎる世界の見方」という。

  • ドラマチックすぎる世界の見方は、人間が持つ10種類の「本能」から生じる。これを抑え、事実を基に世界を見るには「ファクトフルネス」という習慣を取り入れるとよい。本能とファクトフルネスの関係は次のようなものである。

  1. 分断本能:様々な物事や人々を2つのグループに分ける。

  2. ネガティブ本能:物事のネガティブな側面に注目し、「世界はどんどん悪くなっている」と考える

  3. 恐怖本能:危険を予知した時、恐怖で頭がいっぱいになる。そして事実を見る余裕がなくなる。

  4. 過大視本能:1つの数字や実例を重視しすぎて、物事の大きさを誤って判断する。

  5. 単純化本能:世の中の様々な問題に対して、1つの原因と1つの解答をあてはめてしまう。

  6. 犯人捜し本能:何か悪いことが起きた時、誰かを責めることで、他の理由を見つけようとしなくなる。

感想

ネガティブ本能、恐怖本能

投資#77 生活者の価値観は【イマ・ココ・ワタシ】|umikirin (note.com)
でこのようなことを書かせていただきました。

ニュースを見聞きしていると、
いつも悲観的なニュースばかり報道されていて、
年々悪くなっているようにしか思えなく
なってしまいます。
それはニュースの特性上、
注目を集めなければならないので、
悲観的なことを報道すれば、
注目が集まりやすいですから。
書籍とは、違うのでしょうね。

投資#77 生活者の価値観は【イマ・ココ・ワタシ】|umikirin (note.com)

ここと関連性があると思い、
今回の記事を書きました。

やっぱり、脳の機能を巧みに利用しているのですね。

恐怖本能も同じようです。

メディアは、私たちの恐怖本能を利用する。
恐怖本能を刺激することで、
たやすく私たちの関心を引くことができるからだ。

ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

とも記載があります。

分断本能、過大視本能


国語の授業で、二項対立というのを習う気がします。
ここにも原因があるのではないかと思っています。

2つの事柄を対比させながら論じていく手法ですが、
とても分かりやすいのですよね。
対比するものがすぐ近くにあるから、
そして、ちょっとでも違いがあると、
別のグループにしてしまいます。

論点が明確になるため、
議論はとてもよく進むのですが、
こんな落とし穴が存在していたのですね。

では、1つに絞ればいいのかというと、
そう単純ではなさそうです。

1つの事例を重大視しすぎると勘違いを起こします。
2016年に赤ちゃんがなくなった人数が例として
挙げられているのですが、世界で420万人だった
そうです。

1950年は、1440万人だったそうです。

感情なしに、数字だけを比較するのが難しいですが、
1つの事例を重大視しすぎる問題点を指摘しています。

また、1つに絞る弊害は、単純化本能にもあります。

仕事では、1つの原因と1つの解答をあてはめて説明しないと、
理解が得られないことが多いです。

1つの原因に複数の解答があるのがよくある場合と思いますが、
複数挙げると、からなず、どれが一番影響しているのか等、
順位付けを要求されます。

犯人捜し本能


面倒になると、犯人捜し本能が発動する気がします。
一番頭を使わなくてよくなるので、
というメリットが大きいのでしょうね。

反省したいです。

まとめ

「ドラマチックすぎる世界の見方」に気を付ける。


投資#78 ドラマチックすぎる世界の見方

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