投資#50 新型格差社会
書籍の情報
タイトル:新型格差社会
著者:山田 昌弘
出版社:朝日新聞出版(朝日新書)
発行日:2021年4月30日
書籍の要約
日本では戦後、30歳までに結婚し、子どもを育てて独立させ、老後を迎えるという「戦後型家族」の形態が広がった。だが、近年、若者の収入低下や未婚者の増加といった状況が生じ、戦後型家族をつくり維持することは困難になっている。
今後、働く人にはITスキルや語学能力が求められる。これらの修得には家庭環境の影響が大きく、親がパソコンを使いこなす過程で育った子どもは有利だが、そうでない子どもは不利だ。すなわち、格差は生まれた家庭で決まってしまう。
小学生で塾に通い、中高一貫校の私立校に進学した子どもは、将来、優良企業に就職し、社会の「上層」の一員となる。つまり、親の経済力が子どもの世代に影響し、格差を再生産する。この教育格差は、社会階層の固定化をもたらしかねない。
パンデミックは、「資産を持っている者」には富を増やす機会となり、「持たざる者」との格差を増大させた。その結果、「持つ者」と「持たざる者」の分断が深まっている。
感想
「30歳までに結婚し、子どもを育てて独立させ、老後を迎える」というのは、つい80年前に始まっただけであり、伝統でも何でもないということでしょう。
今後、「戦後型家族」の形態を維持していく必要も理由も何もないのかなとも思います。
Bing AIによると、「戦後型家族」すなわち核家族と、都市化には関係があるそうです。
他の書籍も読んできて来て、孤独や心身の問題が出てきていますが、その原因は都市化にあると書かれていました。
その都市化はどうして起こったのかと言えば、人々が機会を求めて都市部に移動したことに起因します。
それと並行して核家族化も進んだのですね。
さて、格差は家庭で生まれた家庭で決まってしまう。
これは、昔も今も変わらないことだと思います。
戦国時代に、大名の家に生まれるか、武士の家に生まれるか、
そんな違いはもともとありました。
良家に生まれたら、良い教育を受けられ、生涯も安泰
ってこともあったのかもしれません。
そうでなければ、その反対。
親の経済力が子どもの世代に影響し、格差を再生産することはいつの時代も同じなのかもしれません。
現代では、小学生で塾に通い、中高一貫校の私立校に進学した子どもは、将来、優良企業に就職し、社会の「上層」の一員となるという感じなのでしょうか。
これはパンデミックを経験し、「資産を持っている者」には富を増やす機会となり、「持たざる者」との格差を増大させるのを目の当たりしたと思います。
資本主義社会がそもそも、「持つ者」と「持たざる者」の格差が開く構造の社会です。
それがいいか悪いかはさておき、
そのような社会に生きていることを知らないと、
つまりは、スポーツをするにあたりそのスポーツのルールを知らないのと同じですから、有利に立ち振る舞うのは困難です。
そして、パンデミックが「資産を持っている者」には富を増やす機会となりました。
パンデミックは起きてほしくはないですが、
おそらく人間の力ではどうにもできないと思います。
資本主義社会がしばらく続くのであれば、
やっぱり、「資産を持っている者」になるのが得になりやすい
ということでしょうね。
それにうすうす気づく状態でしたが、パンデミックで明らかになってしまったということでしょうか。
はなしがあっちこっち行ってしまいますが、
親の経済力が子どもの世代に影響するとあるので、
いち父親として、ここに無関心ではいられません。
子どもの世代がよりよくなるように、微力ながら頑張りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
(まとまる感じがしなかったので、「まとめ」をスキップします!)
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