投資#93 夢は大きく~長期的にしか得られない報酬を求めよう~
書籍の情報
タイトル:依存症ビジネス 「廃人」製造社会の真実
著者:デイミアン・トンプソン
訳者:中里 京子
出版社:ダイヤモンド社
発行日:2014年10月9日
書籍の要約
21世紀初頭に生じた大きなトレンドは、気分を向上させたい時はいつでも、自分に報酬=「ごほうび」を与える習慣が強まったことだ。例えば、あともう1回、モバイルゲームで遊ぼう、というように。その行動は、依存症に陥った者のそれによく似ており、人間に備わる依存傾向を強めるものである。
依存傾向が強い人間に備わっているのは、脳が、即座に手に入る短期的な報酬を求めるよう進化してきたからだ。私たちの祖先は、果実をその場で食べ、性的刺激にすぐに反応した。そうすることで、種の存続が可能となった。
今日の問題は、もはや種の存続において何の意味もないような報酬に満ちた環境に満ちた環境を私たちが築いたことにある。たとえ必要ないものでも、それらは報酬であるため―つまり、脳の中で期待感と快楽といった感情を引き起こすため―つい手を伸ばさずにはいられない。それを駆り立てているのが、人間の「欲望」を刺激するテクノロジーと社会変化だ。
依存症は「病」でなく「習慣」である。依存症のカギとなる要因は「入手しやすさ」で、物理的、心理的、経済的な入手しやすさ(社会的状況が使用を促すかどうか)がそろうと、依存に至りやすい。
感想
いつの間にか自分もどっぷり
ハマっていると思いました。
自分へのご褒美。
みなさんは自分へご褒美に何がありますか?
私は、週末に食べるポテチですかね。
仕事しながら飲むコーヒーもその一種かもしれません。
この感想を書いている、今も、
傍らにコーヒーがあります。
この書籍に書いてあることももとをただせば、
手段が目的化しているのかなと思いました。
もともと、種の存続を目的として存在していた、
短期的な報酬を求めるという手段は、
種の存続が比較的容易になった今日、
もう目的としての影が薄れてしまったかもしれません。
そして、短期的な報酬を求めるという手段が
今日、目的として君臨しているのではないかと思います。
短期的な報酬を求めるため、
入手しやすさが手段となっている?
そんな感じでしょうか。
短期的に報酬を手に入れたいのだから、
手に入れやすいのは必然ではないかと
指摘されてしまうかもしれません。
手に入れやすいものに飛びつくことを、
「病」と呼び始め、「病」とつくのだから
同情の余地があると、そう思われているかもしれません。
本書籍では、病でなく、「習慣」であると喝破しています。
依存症になってしまうのならば、
勉強依存症になってしまいたいと思いました。
私も周囲の人も、
勉強依存症になっていると思わしき人は
多くはありません。
きっと、勉強から得られる報酬は、
短期では得られなく、長期でないと得られない
ことに原因があるのかもしれません。
もし、短期的な報酬に打ち勝とうとするのであれば、
長期的にしか得られない報酬を求めるしか
ないのかもしれませんね。
とびっきり難しい試験に合格するとか、
言語の検定を受けるとかでしょうか。
時間が膨大にかかりそうで、
最初の一歩が踏み出せません。。。
まとめ
長期的にしか得られない報酬を求めよう
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