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窓に立つ足

短編小説

◇◇◇


 櫛野静一くしのせいいちは普段の生活では滅多にコンビニを使わなかったが、釜玉うどんを作って食べるつもりが肝心の冷凍うどんを切らしていたことを思い出し、買い置きの鶏卵も賞味期限が切れていて、生で食す気分ではなかったので、台所の窓から西の空に宵の明星が輝いているのも目に入ったことだし、たまには夜の短い散歩も乙なものだろうと考え、財布とエコバッグをジーンズのポケットにねじ込んでアパートを出た。

 コンビニはアパートの裏に回って川沿いの土手下にある狭い路地を徒歩で抜ければ、わざわざ駐車場まで行って車を出すよりも早く着くことがわかっている。ここに引っ越して間もない頃に、静一は実際に辺りを散策して検証したことがあるのだ。

 金星も明るかったが月も明るかった。久しぶりに夜空を見上げた気がして、静一は気分が浮き立つのを感じた。夜の匂いを嗅ぎ、どこかに潜んでいる虫の声に耳を澄ませて住宅地を歩いていたら、いつの間にかコンビニの裏手に着いていた。目を上げると、駐車場の入り口にあるブルーの立て看板が明るく灯っていた。

 はて、何を買いに来たんだっけ?

 久しぶりに入店したこともあり、見慣れぬ設備、見慣れぬ商品、見慣れぬ陳列という情報の洪水に襲われて、静一はここに来た目的を一瞬忘れてしまった。

 雑誌の並んでいる通路を進み、突き当たりにある縦型の冷凍ショーケースの陳列を目にして、うどんを買いに来たことを思い出した。ショーケースの前には三十歳くらいの女性が一人、思案しているポーズで佇んでいた。静一はガラスの扉越しに目当ての五食入りの冷凍讃岐うどんを見つけていたので、女性が選び終わるか立ち去るかするのを待つことにした。あるいは、ほんの少し女性が横に移動してくれたなら、すみません、と声を掛けて先にうどんを取らせてもらうつもりだった。女性は黄緑色の薄手のニットにアイボリーのタイトなロングスカートを穿いていた。ふくはぎまですっぽりと隠れる長さのスカート丈で、そこから黒のローファーに収まっている白い素足がわずかに覗いていた。静一が足元に視線を落として後ろで待っていると、女性がおもむろにショーケースの前にしゃがみ込み、下の段に陳列されている商品を食い入るように見つめ始めた。スカートがはらりと横に割れて、屈曲した膝と脹ら脛が丸見えになり、静一は息を呑んだ。よく見ればむっちりとした太腿も少し露出しており、慌てて目を逸らした。女性はケースの扉を開けて下の段にあった冷凍餃子を取り出すと、パタンと閉まる音がする前に立ち上がり、ショーケースの前からさっと離れていった。

 女性の後ろ姿をちらりと横目で見送りながら、静一は思わぬご褒美を頂いたような気持ちになり、自分の顔がだらしなく緩んでいるのを自覚した。サイドにスリットがあるデザインのスカートなのだろう。こんなにもセクシーな場面に遭遇するなら、たまにはコンビニで買い物をするのもわるくないな、などと調子のいいことを考え、冷凍讃岐うどんと四個入りの鶏卵パックをカゴに入れ、誰も見ていないところで眉を上下に動かしたり強く瞬きをしたり口元を固く引き締めたりして顔の緩みを取り除いたあと、不自然なくらい背筋を伸ばしてレジに向かった。

 帰りもコンビニの裏手から今来た道を戻るつもりで歩き出したが、静一は先ほどから何かしら心に引っかかるものがあって、薄ぼんやりとした記憶を手繰り寄せるような意識を働かせていた。どうかするとさっきの女性客のスリットから覗き見えた肉感的な白い脚が目に浮かび、懐かしいような、後ろめたいような感覚とともに、下半身の一部にほどよい圧迫を与える蠕動ぜんどう運動のようなこそばゆさを感じてしまうのだった。狭い路地へ曲がり、川沿いの土手下に向かって進むと民家の裏側を通る形になり、浴室の換気口から漂ってくるシャンプーやら入浴剤やらの香りが鼻腔に届いてきた。さっき通ったときはなかった匂いだ。月明かりで土手の斜面に繁茂している雑草の様子が夜目にもはっきりとわかり、ぽっかりと浮かんだ丸い月のそばに、一際明るい金星が見えて、ああ、本当にこんな夜空を眺めるのは久しぶりだ、いつ以来だったか、などと静一は土手下の狭い道を歩きながら思いを馳せていて突如ハッとした。さっきから心に引っかかっていた記憶がはっきりと蘇ったのだ。どうということのない、ただの思い出で、またすぐに忘れてもいいくらいのことだが、うどんを買いに夜の散歩に出たこれまでのことが全部繋がったみたいに思えて、笑いたくなった。思いっきり声を出したくて、静一は冷凍うどんと生卵を入れたエコバッグを手に提げているのも構わず、くさむらの斜面に駆け寄り、足掛かりをつくりながら、一歩一歩、土手の上へと上っていった。よろめいて転んだら服は汚れて卵も台無しになるだろうから、とても今年四十歳になる男の振る舞いではないと静一は思ったが、叫びでもしなければにわかに沸き起こった心の高揚が抑えられなかった。土手の上は車が一台通れるくらいの幅しかなく、普段はジョギングやウオーキング、犬を連れての散歩や自転車が往来するだけの長閑な遊歩道だが、今は幸いにも人影が見当たらなかった。静一は、そこからさらに土手の反対側の斜面を駆け降り、水面に月明かりを映して横たわる川の間際まで近付いた。辺りに人影はなく、向こう岸にも十分な距離があり、ようやく大声を出せる環境が整った。何て叫べばいい? 俺は何を叫びたいんだ? 静かに流れる川に向かってほんの一瞬の自問のあと、変態、という言葉が素直に浮かんできた。静一は、可笑しくてたまらないという風に、思いっきり声を吐き出した。わーっ、わーっ、俺は変態だ、変態だーっ!

 静一はしばらく笑いが止まらなかった。

◇◇

 十五年以上も昔になるが、当時勤めていた電子機器メーカーで、静一は自分一人だけ下請けの工場に出向を命じられ、三ヶ月ほどS県のY市に滞在したことがあった。新卒で入社してまだ二年も経っていなかった頃だから、見知らぬ土地の見知らぬ町に一人で暮らすのは心細いものがあり、三ヶ月で戻れると聞かされても、何の気休めにもならなかった。賑やかな夜の繁華街が近くにあればまた違っていたと思うが、出向先は工業団地の中にあったし、会社から指定された仮の住まいは、その工業団地のすぐそばに建てられた築四十年のぼろアパートだった。仕事が終われば、社員食堂で出される夕食を頂き、あとは辛気くさいアパートに戻るだけ。言ってしまえば、会社の人間以外、誰にも会わないで生活することが可能な環境に放り込まれたのである。

 幸いにも、静一は近くに銭湯があることを出向先の社員から教えてもらっていたので、滞在から三日目の夜に気晴らしも兼ねてお風呂に出掛けることにした。社員からは近道も教わっていた。ぼろアパートの裏を回って土建会社の工事車両置き場を横切り、少しどぶの匂いが気になる川の橋を渡る。すぐに曲がって未舗装の細い土手の道を下流に沿ってしばらく歩いて行くと、じきに煙突のある建物が見えてくる。明かりの乏しい裏道だったが、交通量の多い表の道を通るよりはよほど早いよと親切な社員が静一に教えてくれたとおり、圧倒的に時間の短縮ができる近道だった。

 その日以来、銭湯通いは静一の日課になった。寂しい一人暮らしで腐りそうだった気分も、熱い湯に入ることで回復していった。休憩所で湯上がりに飲む瓶入りのイチゴ牛乳の美味しさにハマり、挨拶程度だが顔馴染みも何人かできた。

 銭湯の帰りも同じどぶ川の土手を通るのだが、幅が五メートルくらいの川の向こう岸に大きなガラス窓が嵌まっている建物があって、ある晩、いつも室内が丸見えのその窓に何気なく目をやった静一は、窓とほぼ同じ高さで立っている人の姿を見つけて一瞬訝しんだ。どうやらそれは女性で、室内にある作業台のようなものに上がって小刻みに体を揺らしているようなのだ。川の向こう側には産業道路と呼ばれている二車線の広い道路が通っていて、静一がいるところから見えるのはその通り沿いに建ち並ぶ住居や店舗の裏側なのである。大きな窓の嵌まったその建物は、何かのお店の厨房か作業場のようだと静一は思っていた。室内はいつも明かりが煌々と点いていて、白の帽子か手拭いのようなものを頭にかぶった六十代くらいの男性が、黙々と何かの作業をしている様子が窺えたものだが、今夜はその窓に、ほぼ全身が見える形で一人の女性が立っていたのである。静一は何だろうと思って立ち止まった。女性は直立の姿勢のままその場で足踏みをしているかのような動きだった。最初に見たときは室内を向いていたのに、だんだんと窓を向くように体の方向が変わっている。小刻みに動きながら踵を中心に体の向きを少しずつ移動させているのだろう。やがては一周するような動きだ。女性の顔がはっきりと見えたとき、静一は自分よりも若そうだと感じた。頭に白い手拭いのようなものをかぶっていたが、その下にある鼻筋の通った端整な顔立ちを見て、静一の心臓は大きく拍を打った。

 それからというもの、静一は銭湯の行き帰りにその作業場だか厨房だかの窓を気にするようになった。しばらくは六十代の男性しか見かけなかったが、三日後、とうとう女性の姿が窓に立った。静一は、土手をゆっくりと歩きながら顔は向こう岸にある窓を注視した。前回と違うのは、女性がスカートを穿いていることだった。何かを踏みつけるように体を小刻みに揺らしているが、スカートが長いのか裾を一箇所にまとめて右腕に巻き付け、少し持ち上げるようにして腰の辺りで落ちないように支えていた。静一の目には後ろから見た女性のすらりと長い素足が映っていた。形のいい二つの綺麗な脹ら脛が晒され、膝の裏側にあるひかがみには刷毛で掃いたすじのような陰影が立ち、上に向かうほど膨張していく白い太腿は絞り上げられたスカートの斜めになった裾に隠されていてもなおその先の形状を想像させた。

 興奮して喉から声にならない声が漏れた。気付いたら土手に立ち止まり、静一はどぶ川に身を乗り出すようにして目を凝らしていた。小刻みに揺れながら少しずつ体の向きを移動させている女性は、やがて窓の外を向くことになるだろう。自分の姿が見つかったらまずい。そう思った静一は、名残惜しさを抱えながらも速やかに立ち去ることにした。歩いている間、興奮が胸の奥を掻き回していた。二本の綺麗な素足がくっきりと瞼に残り、小刻みな震動まで眼球に伝わるようだった。

 向こう岸にある大きな窓の建物を、昼間のうちに確かめておきたくて、静一はその週の休日に産業道路の歩道を歩いて表通りから探すことにした。店先に「手打ち」と書かれた幟がはためいているうどん屋を見つけて、このお店が例の建物だと確信した。あの窓から見えていたのは手打ちうどんを作る作業場なのだろう。そう思えばすべて合点がいく。女性が何を足で踏んでいるのか、静一はずっと気になっていたのだが、あれはうどんの生地をねる足踏みの作業だったのではないだろうか。普段は男性が生地を手で捏ねているのかも知れないが、女性が手伝うときは作業台に上り、足を使って生地を捏ねているのだろう。足踏みの方が麺のコシが強くなり、美味しくなると聞いたことがある。静一の勝手な推測に過ぎないが、あながち間違いでもないという自信があった。

 銭湯通いは日課になっていたが、うどん屋の作業場を眺める方が静一には深い関心事になっていた。うどん屋の主人だと思うが、六十代の男性の姿は見かけても、女性が窓に立つ機会にはなかなか巡り会わなかった。どうかすると、静一は長い時間土手に立ち止まり、窓を眺めて無為の時間を過ごすことがあった。湯ざめまでして、いったい自分は何をこれほどまでに待ち焦がれているのだろうと自問すれば、あの女性が素足を晒してうどんを捏ねる姿をもう一度見たいということに尽きるのだった。

 ぼろアパートに帰り、電気を消して寝床に潜るが、目を開けても閉じても闇の中にあの女性の白い素足が浮かんでくる。正直、こんなにも足に関心を持つようになるとは静一自身も思っていなかった。しかも、明らかに性的な意味での関心である。静一は、以前誰かに聞いた話を思い出した。男は年代によって、女性の体に関心を寄せる箇所が変わっていくらしい。それも上から下へと順序よく移っていくのだそうだ。十代の男性は、女性の「顔」に一番の関心があり、二十代の男性は、女性の「胸」に一番の関心があり、三十代になるとそれより下の「尻」や「下腹部」に一番の関心を示すようになり、四十代は「太腿」、五十代では「脹ら脛」へと関心が移り、六十代以上ともなると「足首」に魅力を感じるようになるのだという。たしかに、十代の頃は顔の可愛い子が好きだったし、二十代の今は同じ歳の友人たちがおっぱいの話をよくしている。だとしたら女性の足に溺れている今の自分はどこか狂っているのだろう、と静一は思った。高齢者にならなくても、自分はあのうどんを捏ねる女性の足首が見たいし、足の指や足の裏まで知りたいと思う。そして、あの足でなら、あの白くて滑らかな二本の足でなら、自分自身が踏まれたとしても全然構わなかった。あの小刻みな揺れに任せて踏まれたいし捏ねられたい。そう思いながら、静一は寝床の中で自分の股間に手のひらをあてがった。頭の中であの二本の足によるリズムを忠実に想い描き、下半身の一部に蠕動運動の圧迫を加えているうちに心地よい眠りに落ちていった。

 数日後、静一が待ちに待っていた晩が訪れた。作業場の窓に女性が立ったのだ。

 静一は銭湯の帰りだった。その日は、ちょうど顔馴染みになった銭湯の常連客から、あのうどん屋についての興味深い話を耳に入れたばかりだった。

 夜空には月が出ていて、近くに金星も明るく輝いていた。静一は小走りで土手を駆け抜け、もっとも見やすい位置で立ち止まった。何ということだろう。女性は綺麗な素足を晒していた。臙脂色のミニのプリーツスカートを穿いて足踏みをしているのだ。

 いつも窓の下は見えなかった。作業台の上で女性が何を踏んでいるのかはこれまで謎だった。滑らかな脹ら脛までは見えても、足首は見えないのだ。静一は五メートルの川幅が恨めしかった。飛び越えられるものなら飛び越えたい。できるものなら窓にかぶりついて、もっと精細な皮膚の肌理きめや筋肉の躍動を観察したい。静一は拍動が激しくなり、興奮が収まらなかった。自分は変態だと思った。自分はあの足に狂っていると思った。

 銭湯の常連客の柴山さんは、いつも熱い風呂に長く浸かっていることで有名な人物だった。浴場では首から下を真っ赤にさせていて、静一も初めて会ったときから印象に残っていた六十代のおじさんだった。休憩所でおしゃべりをするようにもなり、静一がそれとなく、手打ちうどんのお店に行きたいと話したら、元来話し好きの柴山さんは、静一が知りたいこと以上の情報を教えてくれるのだった。うどん屋の主人は、定年になってから修行を始めて二年前に店を出したこと。去年再婚して、若い女房がいること。しかし、その女房は体を壊して今は病院にいるらしいこと。手打ちうどんはコシが強くて美味しく、評判が良いこと。

 静一は、もっとも気になることを訊いてみた。

「柴山さん、あの店に背がすらっとしている女の子がいますよね。従業員で」
「ああ、すらっとした子なら、真沙世ちゃんだよ。大将の娘だよ」
「娘さんだったんですね。裏でうどんを打つのを見たことがあるのでつい……」
「店を手伝うことはあると思うけど、うどんは打たないと思うよ。あれは力を使うから」

 おそらく、柴山さんは知らないのだろう……と静一は思った。

「真沙世さん、若いですよね」
「若いよ、十八歳だもの」
「十八……」
「そうだよ、新しい女房の連れ子だよ」

 窓に立つ真沙世が、一定のリズムで体を揺らしている。体の揺れに合わせてスカートもふわりと揺れる。眩しいくらい白い太腿の裏も、奥ゆかしい翳りを宿した膕も、規則正しく震えるように上下する脹ら脛も、すべて自分へのギフトだと静一は思った。この時間をできるだけ長く享受したかった。真沙世の体の方向が、徐々に窓の方へと回転してきた。ここにいる自分の姿が見つかってしまうという怖れはあったが、このまま真沙世に認識されたいという欲も、静一の中にふつふつと湧きあがっていた。ぎりぎりまで迷った。やはり怖がられるのではないか。ほんの一瞬、真沙世の顔を正面で見ることができたらすぐにここから立ち去ろう、そう静一が決心したときだった。窓の向こうで真沙世の表情が変わった。大きく目を見開いていた。静一は見られてしまったと思った。ただの通行人のふりでうまくやり過ごせないだろうか。しかし、そう考えていても、真沙世から目が離せなかった。そのとき、真沙世の足元から男の顔が、ぬっと現れた。この店の大将だった。真沙世の真下で仰向けに寝ていたところを起きたような格好だった。静一はわけがわからなかった。大将は、ミニスカートを穿いている真沙世の下で何をしていたのだろうか。静一は何も考えられなくなり、通行人のふりすらやめて、大急ぎで駆け出した。

◇◇

 ありったけの声を出してすっきりしたあと、こうしてみるとこの川原も広くて静かでいい場所なのかも知れないなと静一は思った。うどんを買いに出掛けて、スカートのスリットからセクシーな生足のご褒美を頂いたら、昔のことを思い出してしまい、どこにこんな記憶がしまってあったのだろうと自分のことながら静一は驚いたが、あれからあとのことは曖昧で、あのうどん屋のことも、作業場に日除けの幕が下りるようになったのを覚えているきりで、結局、手打ちうどんの店には一度も行かずに出向期間が終わったのではなかったか。

 エコバッグに触れてみたら、冷凍うどんが柔らかくなっていた。静一は、早くアパートに戻ろうと思ったが、その思いとは裏腹に、もう少しこのまま川を眺めていたいという気持ちが胸元に忍び寄ってきた。耳を澄ますと、水が流れている低い音が聞こえた。上空には月と金星が相変わらず輝いていた。

 ゆっくりと土手の遊歩道に上りながら、さっきの女性のスリットから見えた脚をまた思い出した。一番ドキッとしたのは白い太腿が見えたときだったな、と静一はちらりと考え、アパートに戻ったら、賞味期限が切れた卵は固茹でにして食べようと決めた。

(了)


四百字詰原稿用紙約二十枚(7426字)





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