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短編小説 ◇◇◇ 寺林涼子は職員室にある自分の机に置いてあった二つ折りのメモを見つけて、高校三年生のある男子生徒の顔を思い浮かべた。 涼子は以前、その男子生徒から詩のようなものが書かれた手紙を受け取っていた。性器を見たことがない……とか、そういった気味の悪いセクハラまがいの文面だった。もしもそれが、ポストに入っていた差出人不明の手紙なら、最後まで読まずに破り捨てていたと思うが、涼子はその手紙が入った封筒を、生徒から手渡しで受け取った手前、無下に扱うことはできなかった
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短編小説 ◇◇◇ ボストンに住んでいる友達からおよそ一年半ぶりに電話が掛かってきたとき、ぼくはちょうどお風呂に入っているところだった。 「国際電話だから早く出るのよ」と母さんが急に浴室の扉を開けてコードレス電話を突き出すので、ぼくは慌てて湯船の中にタオルを引き入れ、股間を隠さなければならなかった。 「勝手に入ってくんな!」 そんなぼくの一喝も、母さんに効き目はないらしく、はいはい、と何度か頷いたあと、まるで面白いものでも見たかのように、最後にくすりと笑って磨りガ