旅をして感じたこと Part2 ギリシャ編
こんにちは!
久々のnote更新です✏️
自粛ムーブメントが続いている最中ですが、知り合いとオフラインでコミュニケーションが取れないからこそ、こういうnoteなどの更新は頻繁に行なってアウトプットもしていこう〜と思っている次第です✊
前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいましたが、コロナ騒ぎの中どうにか帰国できたので旅行記の続きを書いていこうと思います!
ではでは、さっそく本題に入っていきましょう!
私達がエジプトの次に訪れた国は、世界史好きにはたまらない国、ギリシャでございます🇬🇷
→完全にキメています、ちらっと見えるギリシャ国旗
ギリシャといえば…ギリシャ神話からポリス、直接民主制、などなど「古代に栄えてた都市」というイメージが強いですよね。最近まで勉強していた政治学の世界には、プラトン・ソクラテス・アリストテレスなどなどよくギリシャの偉人がでてきます。
日本人がまだムラとかで暮らしてた時代に、「アテナイの神聖な市民たちよ、お前たちの投票によって国の政治を決める」とかやってるって考えると確かにすごーーーってなりますよね(笑)
まあ、どちらのレベルが高いとかの議論ではなく、現在通用してる”民主政治”がはるか昔に行われていた、という点ですごく興味深いわけです。(まあ、最もその”アテナイの市民”から女性や奴隷は排除されていたわけですが…)
なぜアテナイで民主政治をするに至ったかについて、気になったので調べてみたのですが、どうやら戦争が深く関わってるみたいですね。
国をあげて戦う戦争で活躍したのは、紛れもなく動員された”下層市民”なわけです。その戦争に勝利したからには「俺たちのおかげで戦争に勝利したんだ。だったら、もっと国の運営に関わる権利を与えろ。」ということで下層市民の間での運動が高まって国が譲歩せざるを得ない状況になり直接民主制という形に収まったそうです。
逆に考えると、女性や奴隷に参政権が与えられなかったのも「戦争に参加しなかったから」ということみたいです。
人類の歴史の中で戦争は切っても切れないものですが、戦争によって「世界がより良いものになる」というのは皮肉なものです。
ちょっと話がずれてしまったのですが、ギリシャの話に戻すとこんなイメージもあります。
「ユーロ危機」
私の興味的には、こっちの方が断然気になるわけです(笑) (一応大学では国際政治経済を専攻しています)
私の知識マウントでユーロ危機を説明してみますと、2009年にギリシャが政権交代をした際に、それまで政権を握っていた左派政権で大量の財政赤字隠蔽をしていたことが明るみになり、ユーロへの信頼が下がることによって通貨としての価値が下がり、他のユーロ導入国にも金融危機をもたらしたという出来事です。
ちなみに、ユーロ危機の発端は10年前ですが、ギリシャはその後も財政危機から完全に復活することができず、現在も経済的・政治的に不安的な状態にいます。
私にとってギリシャはこのイメージが大きいので、「暮らしてる国民は苦しい状況なのかな?」などと想像していました。
さて、ここからやっと「旅行をして得た学び」の話に入っていくわけですが、まず上記のことについて私の意見を述べると
決して苦しそうではない、むしろ幸せそうな人が多かった
ということなのです。私は今回の旅で3ヶ国を周遊したのですが、「出会った人がよく笑ったり沢山お話をしてくれたり楽しそうに暮らしてた」ランキングは間違いなくギリシャが1位です。
印象的な出来事が、アテネでの夜、テイクアウトができる飲食店を探してた際「美味しい料理売ってるよ!もしよかったら見ていってよ!」と優しそーうなおじさんに声をかけられて入ったお店での店員さんの神対応。
そんなに大きなお店でもないし、チェーン展開って感じではなくて地元民がよく来そうな小さなお店っていう雰囲気だったのですが、(=決して生活にめちゃめちゃゆとりがあるという訳ではなさそう)
声かけてくれたおじさんはテイクアウトができるのを待ってる間ひたすら私たちに話しかけてくれ、「こんな騒ぎの中アテネに来てくれてありがとうね〜、アテネの観光地全部閉まってたでしょ(コロナの影響)…残念な気持ちにさせちゃったかな」こんな風な言葉をかけてくれるんですよ…
そんなこと言われたらファンになるしかないやん😹😹😹
しまいには、レジを対応してくれたおばさんは私の旅の伴侶を気に入って「あなたすっごく素敵だからおまけにオレンジとクッキーあげる!」と。
頼んだ料理を店内で待っていた際も他に大勢の地元民がいたのですが、エジプトと違って私たちのことをジロジロ見てくる人はおらず、みんな友達やら家族やらと楽しく会話している印象でした。
また、空港から市街地まででお世話になったUberの運転手さんもとんでもないホスピタリティ対応でした。
運転中も終始私たちと会話をしてくれたり、アテネの今の状況やホテルのチェックインの仕方まで教えてくれたり…
私ギリシャの人すき!!!
単純なのでこうなりました。
まあ、もちろん私はアテネとサントリーニ島にしか訪れてないので、地方に暮らしてる人はまた別かもしれないし、出会った人が大勢いるというわけではないので、統計的に正しいとは言えないのですが……直感でそう感じました👀
さて、次に感じたことは…
歴史を感じられる都市に居るっていいなということです。
アテネには、いたるところに遺跡があり、街を歩いていると沢山の石のモニュメントに出会います。
→遠目のパルテノン神殿
→ゼウス!!!
確かにその背景を知らない人にとっては、”ただの石のモニュメント”なのですが、それでもなお、数千年前の息が感じられるってすごく面白い体験だったんです。
なんで面白いかっていうと、(多分)理由は2つあると思います。
一つ目は、「自分の悩みがちっぽけに感じる」
これなんです。この数千年っていう長い歴史でみれば私の存在ってすごーく小さいし、今頭から離れない私の悩みなんてしょうもない。そんなこと考える暇あったら、もっと「この世界に生まれてよかった」と思えるように意味のある思考をしていこう。
となったのです。これは、ギリシャが哲学者のルーツという特徴にも関係するのかもしれないですが、とにかくアテネを歩いてると自分をマクロな視点から捉えてちっぽけなことなんて気にしないでいいや〜と、そういったマインドに転換できたのです。
二つ目が、「命とは、人間とは何か考えるきっかけを与えてくれる」
ということです。日本の奈良の大仏やら中国の万里の長城、などなどありとあらゆる”遺跡””遺産”と呼ばれるものは、権力者の権化でもありますが、同時に多くの労働力や命までもが犠牲になってできたものです。
その”遺跡”を目の当たりにしたとき、それが発するスピリチュアルなオーラから、動員された人々が一体どういう気持ちでこれを作ったのか、当時の暮らしでは何を考えて日々を過ごしていたのか、そんなことを考えざるを得なかったのです。
そこから、人間とは?生きるとは?と、思考がどんどん深化していきます。
もちろん哲学に正解というものはありませんから、いつかはストップしなきゃいけないのかもしれないのですが(笑) ちょっと今の生活から逸れてマクロな視点で命や人間について考えるという経験ができたのはこのスピリチュアルなオーラのおかげなのだと思います。
そんな哲学の世界から現実の世界に戻った後は、自分の心もなんだか少しすっきりした気がするんですよね。
旅の伴侶と、ホテルまでの帰り道に自分が何を考えていたのか話し合ったりして…
それはそれは有意義な時間でした。
アテネでのこの経験から、最近は哲学者の考えをもっと勉強していきたいと思っているので、もし詳しい方がいらっしゃいましたらおすすめの本など教えてください📚
以上の①自分の悩みがちっぽけに感じる②命や人間について考えるきっかけを与えてくれるという二つの理由から、歴史を感じられるアテネの街にかなりの居心地の良さを感じていたのです…。
ここで余談ですが、ギリシャはめちゃめちゃ美男美女が多い(笑)
すれ違うたびに「この人モデルとかやってる…?」と思っちゃうような造形美のお顔を持つ方が沢山おられました…
視覚的にも幸せなギリシャ、旅行先にとてもとてもおすすめですよ♡笑
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、今回のnoteも長文になってしまいましたが、付き合って下さった方ありがとうございました😊
ギリシャでの感想をまとめると、
①財政破綻のイメージとは裏腹に、楽しそうな暮らしをしている人が多かったという印象を受けた
②歴史を感じられる場所に身を置くことの魅力に気付いた
大きく印象に残ったのがこの2つでした!
人の良さ×場所の良さに恵まれたアテネ観光はこの旅の中で1番楽しかった日でした。
サントリーニ島は完全に”映え”の島で、それもそれで楽しかったのですが、私的にはアテネがすごくお気に入りです♡
パルテノン神殿を近くで見ることはできなかったので(コロナの影響で封鎖されていました)、絶対リベンジしたいと思っております😤
ではでは、また次回の更新でお会いしましょう!
読んでくださりありがとうございました🌟
うみえ
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