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僕たちは死んだあと、どうなるのか。

 『死んだあと、どうなるのか』
ということを科学的に解明しようという分野があります。

 幼い頃、死が怖かった。

 夜中に目がさめると、
 広大な宇宙で、
 僕が死んだあとに
 何万年もの時間が過ぎて、
 僕の存在は、どこへ行ってしまうのか。
 絶望感で身悶えした夜があった。

死後の世界があると知った訳


 ・死後の存在を見た

 ・大量の書籍を貪り読んだ


そして僕は、死後の世界があることを知った。
信じているのではない。

   知ったのだ。


 1 死後の存在を見た


 端的に言うと、幽霊を見た。


 中学生のころ、2年間、家族で名古屋市内の一戸建賃貸で暮らした。


 僕は自分の部屋でよく金縛りにあった。

 金縛りには医学的な説明がある。

 今考えると、僕の金縛りも「医学的な説明」で納得できた。


 しかし、幽霊を見たという話は別の話になる。

 「死」に向き合うたった一つの武器になった。





 ある平日の朝、午前5〜6時ころ、僕は布団の中で目を覚ました。

 夢ではないホンモノの目覚めです。

 外は薄明るくなっていたが、まだ起きる時間ではないと思った僕は、寝返りをうった。

 僕はドアに背を向けて横になったいた。

 すると、開けてあった扉の外側(廊下のあたり)に人が立っているのが分かった。

 その人は、僕の悪口を言っていた。

 その言葉は思い出せないし、言葉だったのか分からない。

 僕の意識はだんだんとハッキリしてきて、眠れなくなった。

 そして、僕はその「人」が弟だと思った。


 僕には、一つ年下の弟がいて、毎日、隣の部屋で寝ていました。


 よく喧嘩していた弟が僕に向かって悪口を言っている状況を無視していたが、さすがにしつこいので、反対側に寝返りをうって、何か言い返そうとした。


 それが、弟ではないと分かった瞬間。


 凍りつく全身。

と当時に“それは”突進してきた。


 反射的に、頭から布団をかぶる!


 その人の両拳がダンダンダンと振り下ろされた。


 布団の上から床を拳で何度も打った。
 木の床が壊れそうな振動を伝えた。


 人ではないという直感と戦慄。足の先から始まった震撼は頭の天辺まで、小さな虫がわーっと蠢くような震えに襲われた。


 一気に意識は明瞭となり、僕は、心の中で、

「助けてください!助けてください!」と叫んでいた。


 怒りに満ちた激しい打突音は、10秒ほど続いた。

 とても長く感じた。

 生々しい拳の感触と怒りを強く感じた。

 次第に打突音は中に舞い、足元の方に消えていった。


 しばらく、布団にくるまって身を潜めていた僕は、室内に朝日が差し込んでいるのを布団の隙間から確認すると、部屋を飛び出した、階下で寝ている両親の部屋に飛び込んで、

「今の音聞いた?今の音何やったん?」

と訊くも、オカンは、

「何も音なんかしてへん」

と眠そうに答えただけだった。


〜〜〜

 当然、信じられないだろう。ありえない。

 僕はこの出来事を封印した。

 言っても意味ないし、幽霊なんかいないと自分に言い聞かせていた。

 職業上たくさんの死体を見るが、それはただの抜け殻だった。 


 幼い頃は、夜中に目がさめると、

 宇宙の中で、自分という存在が死んでしまった後に、

 何億年も時間が流れて、自分という存在なんかほとんどなかったことになってしまうと思い。なんとも言えない失望感と虚無感を感じて悲しかった。





 そして、
 数年前に、その恐怖は再発した。

 失恋したことにより、夜中に目がさめると、あの幼い頃の恐怖と虚無感に苛まれた。



 ある日の深夜。
 YouTubeをポチポチしていると、こんなのを見つけてた!

ビートたけし解説「奇跡体験!アンビリバボー」

 「臨死体験をした脳神経外科医」に関する動画。


 すぐに、脳神経外科医であるエベン・アレクサンダーの著書、

「プルーフ・オブ・ヘブン」をAmazonでポチった。

〜〜〜

2 実話『プルーフ・オブ・ヘブン』の要約


 著者のアレクサンダー医師は、米国の脳神経外科の権威である。




 患者がよく話す、臨死体験については懐疑的な立場だった。


 なぜなら、彼は医者のなので、科学がすべてなのです。

 臨死体験や幽霊の存在を反対する立場にいました。


 しかし、

2008年11月に突然、重度の細菌性髄膜炎を発症。

一週間ほどを脳死状態で過ごした。


 奇跡的に生還したアレクサンダー医師は、「死後の世界にいた」と語りだした。


 ところが、彼は、脳神経外科医である。

 自分が臨死体験をしていたときの脳の状態を徹底的に研究した。

 そこで、彼は、驚くべきことに気づいた。


 臨死体験中の彼の脳は、完全に“停止”していたのです。

 つまり、夢や錯覚を見れない状態だったのでした。




 さらに、追い打ちをかけます。

 

 彼は、死後の世界で、一人の美しい女性と時間を共にします。

 案内役のような女性でした。


 彼は、その女性に見覚えはありませんでした。


 死後の世界から生還した彼は、「あの女性は誰だろう」と疑問に思っていました。


 彼は、幼い頃に養子に出されており、ある日、彼の重病の知らせを受けた実の両親から手紙を受け取りました。


 その手紙には、「あなたには、実の妹がいる」と書かれ、その妹は数年前に病気で他界したと書かれていた。

 そして、その妹の顔写真が同封されていたのです。

 その写真を見たアレクサンダー医師は、愕然としました。

 その妹の写真は、彼が死後の世界で案内を受けた女性だったのです。




 アレクサンダー医師は、
臨死体験中に、既に亡くなった身内に会う現象は、

 「会いたい」という感情が見せる錯覚だと結論づけていましたが、その結論に変更を余儀なくされたのです。


 アレクサンダー医師は、臨死体験についての膨大な資料に立ち向かいます。

 そして、結論を出したのです。


 死後の世界は存在する


と。






 僕は、中学生のころに見た幽霊のおかけで、
“死後の意識”
があることを知りました。

 だから、『プルーフ・オブ・ヘブン』の内容は疑いの目を持たずに読めました。

 そして僕も、大量の本を取り寄せて、その扉を開いたのです。


〜〜〜

 

つづく。


 

  

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