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イヤイヤ期一旦終了のお知らせ? この本でマネジメントできるようになった

 1歳9か月のエン様(子どものあだ名)のイヤイヤで困っていた折、Xのフォロワさんから神本を教えてもらった。『イヤイヤ期専門保育士が答える 子どものイヤイヤ こんなときどうする? 100のヒント』

 著者の中田馨さんは実家が家庭保育所で、ご自身も施設長を受け継ぎ、名実ともに保育園児とともに生きてきた方。いろんなイヤイヤっ子を見て関わってきたそう。家庭保育所だから、大規模園とは違って少人数の子どもに応じたコミュニケーションを取ることができ、イヤイヤ期専門保育士を名乗るレベルになった模様。

 この本には100個のイヤイヤ対処法が載っている。これを読むと「もしかしてうちの子まだ序の口かも」と思うくらい多種多様なイヤイヤが載っている。そして本を参考に実践していくと……

 イヤイヤ期、一旦終わりました?

 というくらい穏やかになった! というか、親がマネジメントできるようになった。
 100のノウハウから大きく3つのことを学んだ。

①時間をかけたもん勝ち

 イヤイヤ期という人間の成長過程は、時間を割いて付き合わなければならない。コスパタイパが通用するのは大人だけ。時間をかけて子どもに向き合えば、イヤイヤはマネジメントできる。
 生活習慣を守りながら、子どもの意志を最大限尊重すること。遊びたい、食べたい、食べたくない、寝たくない、服着たくない、の気持ちを受け止め、20~30分使う。そうすると自分から行動を変えることもあるし、結局親が強権発動したとしても子どもは「気持ちは受け止めてもらえたからあきらめるか」という境地に至り、イヤイヤが弱まる。

②ポジティブ変換を使いまくる

 「手をつなげたね」と声をかけることは思いつきもしなかった。当たり前すぎて当然のことも、認める。他にも思わず言ってしまうネガティブな言葉をうまくポジティブに言い換える。
 「手で食べないよ」→「スプーン使ってくれると嬉しいな」
 「むし歯になるよ」→「歯がピカピカになるよ」
 「(裸族に)恥ずかしいよ」→「服を着ようね」

③大人のマインドセットを変える

 ①とも共通するが、子どもに時間割いたもん勝ちなので、どうしても大人の自由時間は減る。あんなに大変と思ってた赤ちゃん期の方がずっと寝てて楽やった~~と思ってしまう。私もnoteを書く時間が圧倒的に減っている。子供が成長すればするほど、大人の自由時間は減るのかもしれない。
 過去にこだわり、つい数か月前まで20:30に寝てくれてそこから大人自由時間だったのに~~と思うとつらくなるので、もう諦めるしかない。短い時間を充実させられるようにマインドを切り替えよう。

 以下は私が特に助かったイヤイヤ対処法を5つ紹介する。

1.保育園イヤ

0歳から保育園に通って慣れていても、2歳くらいになるとよく起こります。
「お家を出る前に抱きしめる」
抱きしめがあるかないかで、子どものその日のスタートが大きく変わります。(中略)親御さんに抱きしめられて、一緒にいたい気持ちを受け止めてもらったら、泣いていても自分で気持ちを落ち着けてすっきり顔で遊びに向かいやすくなります。

  5月頃から保育園の行き渋りがひどくなった。保育園のワードを出すだけでも「イヤ!」で、暴れ泣き叫ぶエン様を保育園に押し付けるような日が続いた。預けたものの「泣きすぎて吐きました」と連絡が来てすぐお迎えになったこともある。

 結局土日にしっかり1対1で過ごして、エン様の好きなように過ごしてエン様のやりたいことを認めてあげたら、行き渋りが落ち着いてきた。

 6月に入り、保育園までは笑顔で行けるようになった。ただ、いざ保育園のドアが開くといやだ、となりしがみついてくる。そこでしばらく抱っこする。全体重13kgを預けてくる。私の肩にエン様の顎とほっぺたが乗る。「はぁ、今日も保育園か……」とエン様の心の声が聞こえてきそう。優しく抱きしめて「保育園まで来れたね。エン様が頑張ってくれるからママもお仕事頑張る」と声をかける。
 いざ先生にパスするとなると少し泣くけど、ボリュームはだいぶ小さくなった。涙を流すこともない。家でも保育園のワードを出すだけで拒絶反応をするようなことはなくなったし、むしろ保育園のお友達や遊びの話をしてくれる。

 この本を読んでよかったのは「気持ちを受け止めてもらったら、泣いていても自分で気持ちを落ち着けてすっきり顔で遊びに向かいやすくなります」と書いてあったこと。
 実は保育園の先生が連絡帳に「登園時は泣いていますが、お部屋に入るとすぐ気持ちを切り替えて楽しく過ごしていますよ」とよく書いてくれていた。とはいえ実際に見れないので半信半疑だったが、本にも書いてあるということはきっと気持ちを切り替えられているのだろう。

2. 寝ようとしない

寝る20~30分前に寝室に誘う、寝るまでに子供が安心できることを習慣化する

 アッ、寝かしつけって20~30分かかるんですね。1歳前半までお風呂→寝室→即寝で20:30には寝ていたのに、1歳後半になって21:00近くまでかかることが増えた。エン様が寝る時間=大人のゴールデンタイムスタートなので、寝かしつけが約30分遅くなるのがすごくストレスだったのだけど、寝かしつけには時間がかかることを受け入れなければならない。
 大人の可処分時間は減る。こうなったら大人が工夫するしかない。短く濃い時間を過ごすのだ!

3.裸族

「服を着ようね」と声掛けをして待つ。
服を着るまで子どもを抱っこして待ちます。きっと何度も裸で遊びたがるでしょうが、そのたびに「服を着てから遊ぼうね」と伝えます。

 風呂上り裸族に困っている。全然パジャマ着てくれない。夫は厳しいのでお風呂から上がるとすぐ服を着せる。泣き叫び方が本当に激しくて聞いていられない。お風呂上りに熱いのはわかるので、パジャマを着たくない気持ちはわかる。

 この本を読んでから、15分くらいは裸でゴロゴロさせている。適宜「パジャマを着ようね」と声をかける。「イヤ! メ!」と返ってくるけど、「いいよ、まだ裸でいいよ」と言う。
 これをしばらく繰り返し、いよいよ眠そうになってきたり、「イヤ」と言ってるけどこれは大丈夫かも、という雰囲気を感じ取ったら、服を着せる。
 私が寝かしつけ担当の時は、3分の1くらいでちゃんと着てくれるようになった。3分の2は私がしびれを切らして強権発動しパジャマを着せる。暴れるけど、風呂上り直後に着せるときよりは抵抗が少ない。それに着せられると本人もすぐ「仕方ないな」という感じになる。風呂上り直後に着せるとしばらくわんわん泣き続けるので、1日の終わりを気持ちよく過ごすためにも重要なポイント。

裸族の対応に疲れたら、パパに選手交代をしてママはいったん休憩することも必要ですよ。

 このページの最後にこの一文があって、裸族の対応はイヤイヤの中でも難易度高めなんだろうなと感じ取った。

4.公園から帰りたがらない

帰る10分前から5分ごとに声をかけて心の準備を始めさせよう

 これは、私は30分前くらいからやってる。何分という言い方はしていないけど「もう少し遊んだら帰ろうか」というような言い方をよくしている。「ご飯食べに行こう」もよく使う。エン様は食べるの大好きなので有効。
 前提として、公園や遊び場に行くときはたっぷり遊べるような時間配分で行く。土日の午前中全部使って1つの公園で遊ぶ。どんな公園でも3時間もいたら本人も飽きてくるのですんなり帰れる。

 こないだ5歳くらいの子のパパさんが、スマホ画面に目一杯映し出された時計(多分子ども向けアプリ)を見せながら「針が5になったら帰るよ」と声掛けをしていて、これなら時間の勉強もできるし良いなと思った。さすがに1歳はまだわからないと思うが、試してみる価値はある。

5.「ママ先に行くよ」に動じない

「ママ先に行くよ」は恐怖の言葉。子どもの気持ちを受け止めて、自分の意志で動くのを待とう

 保育園行き渋りが激しい時、「じゃあママ先保育園行くよ」と言って玄関に立って、エン様が慌てて追いかけてくる、というのを毎日やっていた。「ママ先保育園行くよ」って冷静に考えると意味不明大賞。でも、ママに置いていかれるというのは子どもにとっては恐怖なのでやめた方がいいとのこと。

 似たようなケースとして、エン様をできるだけ歩かせようと、私が少し離れたところに立ってそこまで歩かせる、というのをよくやっている。前はエン様に追い付かれそうになったら私も先に進んで追い付けない、ずっと歩かせるという風にやっていたのだが、この本を読んでからできるだけ一緒に歩くよう心掛けている。


 
 イヤイヤにどう対応したらいいかわからず困ってるママさんが1人でも救われますように。またイヤイヤが激しくなる時期が来たら、その時はその時で頑張ろう!

≪終わり≫

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