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【教育】人を叱る事ほど辛い事はない

こんばんは、うみです!今日は教育に関係する事を書こうと思います。前回は留学の事を書いたのに、今回はガラリと内容が変わりました(笑)こんな感じで突拍子もなくその日の気分で書く内容を決めていますので、ご了承ください😂
さて、本題に入ります。


今日ニトリへ買い物に行った。会計を済まし駐車場に向かおうとしていた時、ある親子を見かけた。

お父さんと男の子。男の子は歩き始めてまもない年頃だった。その親子がいたのはインテリア雑貨があるコーナー。私でも胸をときめかせるキラキラとした展示に、恐らく男の子は興奮し大きな声を出してしまった。そこでお父さんが尽かさず男の子の目線を合わせるように立て膝をついて、

「ここは大きな声を出す場所じゃないんだよ!」

と真剣な眼差しで注意した。男の子はお父さんのあまりの剣幕に泣いてしまった。

あまりジロジロ見ているのも失礼だったので、私はその場を後にした。

少し前の私だったらこのような光景を見て、「こんな人前で怒らなくても良いのに。可哀想に。」と思っていただろう。しかし教師となった今では「その場で子どもに注意できたお父さん、すごいな。」と思った。



私の父はニトリで見たお父さんのように厳しい人だ。母から聞いた話だ。私が小さい頃食事中に立っていた事があったそうだ。その時父は私をすぐ座らせ「食事は座ってしなさい。」と言葉もまだままならない私に注意をしたそうだ。また私はチャイルドシートをひどく嫌がったそうだが、泣く私を無理矢理乗せたのも父だった。父なりの「車に乗る時はシートベルトをする」という事を教えるための躾だったのだろう。


この厳しさは今に至るまで健在である。社会人になってもよく父に注意される。



しかし教師になった今、誰かを叱ったり注意する事が辛い事に気づいた。そしてそれが面倒臭い事である事も。


課題を毎回忘れる生徒。何度注意しても持ってこない。正直諦めたくなる。叱っている時、その生徒は悲しそうな表情をする。泣きそうな表情になる生徒もいる。そんな顔をする生徒を叱るのは本当に辛い。

部活動。4月から言っている事は同じなのに、できていない。全体で指導する。場合によっては個人を呼び出してじっくり話をする時もある。その時も生徒の顔は暗い。生徒だって同じ話を聞くのはうんざりしているはずだ。こっちだって楽しい話だけしていたい。


教育現場に立って何度そういう感情を抱いたか。生徒も教師も楽しい事だけしたい。しかし生徒(子ども)の成長のためには、痛い所を突いて叱る事は大事なのだ。
何が良くて何が悪いのかを子どもに分からせるには、言わないといけないのだ。


きっとニトリで見たお父さんも自分と同じ気持ちだっただろうなと思う。歩いてまもない年頃なんて、自分の息子が可愛くて可愛くて仕方がない時期だろう。そんな可愛い息子が社会に出ても恥ずかしくないように、今のうちから叱るのだろう。


そう考えると自分の父を含めた世の中の親は、本当に大変な思いをして子どもを育てているのだろうと思う。

結婚もしていない自分にとって、子育てとは想像を絶するなと思った。

世の中の全ての親に感謝したいと思った土曜日の午後だった。

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