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あっ、こういうことがしたかったんだ

元小学校教員で、4児母のうみです。

我が家は私は4回産育休をとっているのに、夫は1度も育休をとっていません。
育休を取って欲しかったという気持ち、さらにはなんで取ってくれないんだといううらみのようなものをずっと持っていました。

どうして育休を取って欲しかったのかずっと言語化できなかったけれど、最近“あっ、こういうことをしたかったから夫に育休を取って欲しかったんだ”と思う出来事がありました。

長男の保育園の運動会の翌日は、上の2人のそれぞれ用事があったので、前日から実家に預けて私の母に送り出しと帰宅時間にもいてもらうように手配をして、下2人と私たち夫婦の4人でヒリゾ浜に行く予定でした。

でも長男は、運動会を両親が見てくれて、そのあと公園を私と2人で自転車で4つはしごして回って親と過ごす時間で満たされたのか、
「僕もおばあちゃんの家に泊まる」
と言い出し、まさかの2歳の次男と私たち夫婦の3人で前日夜から丸1日過ごすことになりました。

そこで、“次男と私たちだから海に行かない”という選択もあったかもしれませんが、その日はヒリゾ浜の海じまいの日、このチャンスを逃したらヒリゾ浜に行くのも来年。まして3人で行くチャンスはいつ来るか…と考え、“3人でヒリゾ浜に行く”という選択をしました。

夫と私で運転を交代しながらヒリゾ浜に向かいました。

1人の子を2人でお世話したり、一方が魚を見に言っている間交代で次男をみたり…子ども3〜4人連れて行くのに慣れていると大変なのが当たり前になってしまっていて、“2人で1人の子どもをみるって、こんなに心に余裕のできることなんだぁ!”と改めて思いました。

次男と波打ち際で1対1でのんびり過ごすのもまたかけがえのない時間でした。

食事やお風呂もまだ手はかかるけれど、目を配る人数が1人だけ、しかも2人でみられるというのは、なんてありがたいことなんだと思いました。

PAやSAでのトイレも上の子たちだと頻繁に寄ったり、車停めてからトイレに行くまでも目が話せないから気を遣ったりしますが、次男は抱っこで連れて行き、オムツを変えるだけでいい、それだけで楽。

帰りの車で次男が寝たのでたくさん話しながら帰りました。
夫が「今日は1人だけど、後部座席で子どもたちの面倒みるのも大変だねー」と言ってくれました。
というのも私は、第4子育休中に車の運転免許を取ったのでそれまで車で出かける時はいつも夫が運転をしてくれていました。その間、子どもたちが泣いたり、グズったりした時の対応を私がしていたので、夫は後部座席の大変さがわかっていなかったのです。
私の大変さを理解してくれたこともうれしかったです。

そんな話をしている中で、
“あっ、きっとこういうことをするために私は夫に育休を取ってもらいたかったんだぁ”
と思いました。

私にとっての“こういうこと”は
・2人目以降も第1子のように夫婦で1人の子のお世話をしている時間を持ちたい
・夫婦で役割分担してそれを任せっきりにするだけじゃなくて、お互いの大変さを理解し合いたい
・夫と2人でゆっくり話す時間を持ちたい
だったんだと思います。

この日のような1日を過ごしてみなければ私は気づかなかったけれど、実際にやってみて、“私は育休取って欲しかったけれど、育休を取らなくても努力次第で私が望んでいるような時間を作ることはできるじゃん”ということに気がつけました。

男性が育休を取るか取らないかも大事かもしれないけれど、“夫婦でどんな育休を過ごしたいのか”“育休を取らなくてもどういう時間や関わり方を大切にしていきたいか”価値観の共有やすり合わせの方がもっと大事だなぁと感じました。


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