体が悲鳴を上げたら心も呼応した話ー社会人2年目の小休止日記①ー

久しぶりに書くのが、こんなネガティブな話でちょっと残念だけど、そんなこともある!
社会人3年目手前で、一度人生の小休止を迎えている話をつらつらと書こうと思います。

きっかけは、たぶん過労。連日に次ぐ仕事、仕事、仕事。毎日大きく異なる局面で、臨機応変に迅速に対応することが求められるので、体力消費もすごい。

そんななか、やっと迎えた長期休暇も、2日目で急な仕事で潰れてしまった。体力的には、私としては大丈夫と思っていたけれど、限界突破していたらしい。

限界突破に気づかない私は、急な仕事のあとにもっとできると自分にムチを打った。といっても、今までの自分があまりに仕事ができなかった。いつかはもっと上手く頑張れると、でもそれまでは時間をかけて頑張ろうと、意識的に残業を続けた。苦手なことにも向き合って、何とか前に進もうともがいていたつもりだった。ムチといっても、同僚も同期も、私にとってのムチを簡単なクロスワードパズルを解くくらいの勢いでやってのけてしまう。そんな感覚も自分の精神を蝕んでいたんだろうと思う。

気づかないうちに、週末に熱を出すようになった。熱といっても38℃を超えるまでではないが、微熱で寝込む。何度コロナの抗原検査をしても、陰性、陰性、陰性。休息が休息でなくなり、平日には気分が乗らず、体調が悪いせいで体力的にもきつい。土壇場で仕事を休ませてもらった時もあった。思うように仕事に集中できず、精神的にも追い詰められていった。「今頑張らなければ一生1人前になれない」。そんな思いで自分を奮い立たせていた矢先のことだった。

何をしてもしんどい。吐き気が収まらない。頭痛が収まらない。微熱が続く。仕事の関係で休みも気持ちが落ち着かない。友人との予定もキャンセルになって休日が楽しめなくなり、仕事も何もかもが辛くなった。身近な人に相談すると「それは〇〇(私の名前)の身体の限界。休んだ方がいい。表情も暗いし、痩せた?」と言われた。アドバイスを貰ったことでやっと気づいた。あれ、私、何とかしなきゃ。このままじゃ精神的に壊れてしまう。

精神的に参るほど追い込んでしまうのは、私の考え方の癖のせいだ。もし今の仕事が合わなくても、今のままなら多分次の仕事でも同じ挫折を味わうことになってしまう。そう思い、自分の「認知」を見直そうとカウンセリングに行き、話を聞いてもらった。カウンセラーさんには、まずは体を整えることが重要だと言われた。当時の私は「今の仕事のままではそんな時間は取れない気がします」と答えた。その通りだった。カウンセラーさんは、そんな私の回答を真摯に受け止め、話を聞いてくださった。実践的な話も沢山して下さり、とても救われた。

その翌日にまた熱を出した。もうダメだ。職場に発熱について話し、病院に通う時間や体調を整える時間を頂けることになった。内科では発熱の原因が見つからなかった。次は心療内科だ。今、私はそんなさなかにいる。

環境に恵まれて、壊れる1歩手前で休みを貰えていることに感謝している。ただ、先が見えない。高い理想を掲げて飛び込んだ世界だったが、私には多分高すぎた。そして、性格と合わなかった。

もっと足掻きたい自分もいる。でも、もう怖い、もっと楽な環境もあると思う自分もいる。正直、今先のことを考えるのは得策では無いのだと思う。ただ、何かをしていないと、人のために何かをしていないと、自分の存在意義がないような気がしてしまう。今の自分にできることは何か、常に問いたくなる。休むこと以外の、出来ることを。きっと、そんな風に考えることも良くないのだ。カウンセラーさんが言ってたじゃないか。「できなかったことより、できたことを見つけましょう」。でもなぜか、今は、できたことを見つけても、心にあるのは大きなぽっかり空いた穴だけなのだ。

カウンセリングに行く前、映画「BLUE GIANT」を見に行った。2ヶ月ぶりに涙を流した。音楽に夢中になっていた学生時代を思い出した。「私もなにかに夢中になり、努力して結果を出したい」。そう漠然と思った。自己満足でもいい。やり切ったと思えることがしたい。でも、今の仕事でまたそれができるのか。今の仕事でないなら、何なら夢中に努力できるのか。その問いの答えは今は出そうにない。

爪切男さんの「死にたい夜に限って」を読んだ。精神疾患を抱える恋人を6年にわたって支える日々を面白おかしく綴ったエッセイだ。読んでいて辛いような状況でも、著者のユニークな発想と行動で、笑みがこぼれるようなエピソードに変わる。私が今憧れるのは、そんな笑顔のある生活なんだと思う。

やっと朝ごはんを食べる習慣を取り戻す気になったころ、パンをトースターで焼いていたら、しっかりと焦がしてしまった。内心とてもイライラしていたが、まっ黒焦げになったパンを写真に収めて恋人に送った。恋人はとても面白かったようで、声に出して笑ってくれたことを後で報告してくれた。「恋人を笑顔にできた」。最近、1番自分がうれしかった「できたこと」かもしれない。

~続くかもしれないし、続かないかもしれない~

ここまで読んでいただいたとしたら、本当にありがとうございます。すこしずつ、焦らず前に進もうと思います。








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