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30代ゲイにとっての仕事

前回の記事を読んで下さった方、スキを下さった方、ありがとうございます。
こうやって自分が書いた文章を人に読まれるということが今までなかったので
とても嬉しく新鮮な気持ちになりました。
何よりも励みになります。ありがとうございます。
 
前回の記事にも書きましたが、僕の仕事は中学校の英語の先生です。
この職業に就いてそろそろ10年になろうとしています。
2回目の投稿では、僕の仕事への考えについて書いてみようと思います。
 
最近20代の頃と30代の今を比べて、仕事に対する考え方が大きく変わっていたことに気が付きました。
20代の頃を振り返ると自分の中で仕事というものは本当に辛いものでした。
毎朝職場に行くことが憂鬱で、こんな思いをするためにここまで頑張ってきたんじゃないと思っていました。
こんなところで負けてたまるかという気持ちで日々を過ごしていましたし
常に何かと闘っているような感覚がありました。
 
しかし、経験を重ね、30代になった今仕事の中で達成感を感じることがようやく何度かあり
いつしか自分の中で仕事というものがやりがいのある、楽しいものになっていました。
コロナ禍の中、チーフとして担当した修学旅行。
休校などもあり色々なことができなかったけれども修学旅行に行くことができて
嬉しそうにしている子どもの顔を見て、自分も頑張ってよかったと思いました。
部活動の引退試合。
結果は負けてしまったけれども、子どもも自分も本気になって試合に臨み
心の底からワクワクしたし、彼らと3年間過ごせてよかったと心から思いました。
仕事をする中で幸せを感じることができることを30代になって初めて知りました。
 
最近新しく夢に思うことがあります。
それは、最後までこの教師という職業をやり遂げることです。
そういえば転職を考えたこともないけど、いつまで続けるかを考えたこともありませんでした。
まだ30年近くはこの仕事を続けていけると思うので、最後まで心も体も健康にやっていきたいです。
そしてもう一つ、最高の状態でこの仕事を終えたいとも考えています。
今が一番いい授業をしているな、一番いい働きをしているなと自ら思える、周りからも認めてもらえる。
そんな風になっていたいです。
 
ゲイの自分には、家族を作ったり、自分の子どもをもつ中で幸せを得る姿をあまり想像できません。
そうすると、仕事をする中で楽しいとか幸せを感じられる瞬間ってとてもありがたいことだなと感じています。
そして、そんな仕事を続けていきたいと思えること自体、一つの幸せだなと思っています。
 
30代のあるゲイにとって、辛いだけだった仕事がいつしか楽しくやりがいのあるものなり
自分の生きる意味の一つになっていたというお話でした。

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