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思いや体験をシェアすること

学生の頃、ペンとノートは旅の必需品の一つだった。その日の出来事ひとつひとつを記録しようと、寝る前に書き殴った。フィンランドで見たオーロラの素晴らしさ、台湾でのヒッチハイク、上海のスーパーの店員さんの大あくびなど、感動の思い出から何気ない日常のワンシーンまで、覚えていることは何でも書いてた。

社会人になって、紙に書く時間が格段に減った。仕事で取るメモは除いて。思いや体験を文字に起こして整理するという時間もそれに伴って減った。
よほど印象に残った言葉や体験はスマホにメモするけど、以前のようにノートに長文で綴っていたようなものではない。

最近遊んだ友人が、もっと言葉で体験を伝えたらいいのに、と言ってくれた。
これまでの経験、日々の流れの中で受け取ったものなど。

確かに、書くという作業は、自分の内へ内へと向かうための手段だった。基本的に文章を書くのは気持ちの整理と、記録のため。あまり人に共有してこなかったと思う。
本格的に写真を撮るようになってからは、
1から10まで説明してしまうのは、受け取り手の想像を邪魔してしまうのではないかとか、趣が無いのではとかさらに色々考えていたと思う。

実は、本当は自分の本心を見せるのが怖かったのかも。

写真を通してどんな景色を見てきたのかという事実は伝えられても、それ以上は伝えられない。こんなシンプルなことに今更気付かされた。今まで自分の中をぐるぐると回っていた体験や感情たちを、外の世界で散歩させてあげようと思った。自分を表現したいという気持ちに素直になる。

そういう訳で、私は日々感じたことや学んだことを写真と一緒に綴っていきたいと思います。気分屋なので、更新にムラがあるかもしれませんが、気が向いた時に立ち寄っていただけたら嬉しいです。

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