2022/08/30 本当の電気使用量とは

日本の本当の電気使用量はわからない。

分からない電気使用量の為に必要のない発電をしているのではないか?

何故こんなことになっているかと言うと、発表される需給率が100%を越えたりするから全く分からなくなるのだ。

「電気は需要を見越して発電量を増やしているので、基本足らなくなる事は無い」と言うのが電力会社の言い分だ。
その需要の把握をどうしているかと言うと、大規模需要家の使用量が基本で一般家庭の使用量は全く分からない状態です。
基本的には一般家庭の分は固定なんですね。

しかし、昼間の気温の上昇や在宅勤務の増加によりエアコン稼働率が高まると、この固定部分の筈の一般家庭の使用量が上昇すると思われているんですね。
しかし、どうなんでしょうか。
本当にそんなに増えるんでしょうか?
基本、測る手段が無いので分からないんです。
結果としての電力使用量は分かりますが、予測は出来ないんです。

電力会社は需要を見越して発電量を調節している訳ですが、最大量はどうやって設定しているのでしょうか?
日本は石油ショック以来省エネ政策を進めており、一般家庭の省エネはかなり進んでいる筈なんですが、これも確かなことは分かりません。
結局の所、昨日使った分のデータを使って今日の予測をしている訳です。
昨日の一般家庭がどんな電化製品を使っていたのかも分からないまま、その結果のデータを正として使っているんですね。

まあ、電力と言うものはそんないい加減な事業何です。

日本の一般家庭が所有する電化製品を一斉に使ったら電気が足らなくなるような事業なのに、インフラビジネスを豪語しているんですね。

インフラビジネスですから安定供給が使命な筈ですが、それは単に安定していた原油価格と天然ガス価格に因ることが多かった事も露呈しました。
原油価格と天然ガス価格が高騰すると電力会社は赤字になり、事業継続が難しくなる事態となってきました。

もしインフラの価格を上げるならば、それは全ての物価の上昇を意味します。
これはもう政治の出番です。
今後の政策は、インフラの安定供給を取るか、電力会社を守るかの二択になります。

国民としては前者を望みますが、もし後者を取った場合は日本の将来は暗いものとなるでしょう。



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