2022/04/15 水素発電

カーボンニュートラルの為には水素発電が必要と言われている。

それでも、火力発電より水素発電、水素発電よりも原子力発電なのだ。

はっきり言って、水素は殆ど天然には存在しないから。
現在流通している水素は天然ガス由来の水素ガス。
要は、天然ガス LNGから化学反応によって水素を取り出している。

この化学反応を起こすために、燃やしたり、電気を使ったりするのでグレーエネルギーと言ったりする。
(グリーンエネルギーに対してのグレーエネルギー)

ネーミングからしてもかなり後ろ向き。
カーボンエネルギーと言う地球に良いこと。というイメージからは程遠い。。。

さらに、水素生成の過程で出るCO2やNOxはカーボンニュートラルに対して全く逆行してしまうという問題まで起こしている。
水素と言うのはそういうものなのだ。

識者の中には、EUはロシアからの天然ガス供給を止めて水素発電に転換すれば良いという人がいるが、それは全くナンセンス。
水素はその天然ガスから作らないといけないのに。。。

また、仮に水素発電所を造るにしても実際に建設を認める自治体はほぼ無いだろう。
それは東日本大震災での福島第一原発の水素爆発のイメージが強いから。

「電力の基軸は原発じゃなくて、これからは水素発電だ」と言う人がいるが、水素発電はそんな状態なんですよ。


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