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短歌(新宿迷子編、あるいは文学フリマ東京35編)

いよいよ明日! 文学フリマ東京36にて、日常生活やオタク的性癖について詠んだプチ短歌集を頒布します!

日時:2023年5月21日(日) 12:00〜17:00
場所:東京流通センター 第一展示場【R-17「梅ヶ香堂」】

※イベント詳細はこちら

新刊に収録予定の短歌のうち、今回は2022年11月に開催された前回の文学フリマ、「文学フリマ東京35」と、当時旅行した際の出来事をテーマに詠んだ歌を紹介します。
今回の新刊を作るきっかけになった、「すべてはここから始まった」的な歌群です。
もしお気に召しましたら、Twitternote(随時更新中)に投稿している、他の作品もご覧になってもらえると幸いです。

妹と東京旅行 新宿迷子回


ダブルパックを開けても一人

東京に来たな〜と実感!駅ナカの地元で見ないコンビニとカフェ

この駅が新宿じゃない!?デカいのに!?山手線はこわいとこです

「デカいから新宿着いたと思うやん?間違えました」
「そんなことある?」

「お姉ちゃんとルミネエストに行きたいな」
「道案内は任せた、君に」

「新宿は東京人も迷うねん」
「そんなことある?」
「そんなことある」

五叉路とか普通にあるし人間が居すぎて怖い新宿の駅

2022/11/20 文学フリマ東京35


推しがいる!生きてる!本を売っている!サイン書いてる!存在してる!

今日になりて作らむと思いけり印刷見本一部ください

次は本作って参加するからね
さらば文学フリマ東京

妹と東京旅行 品川駅でさよなら回


生ハムとワインとサラダとサーモンと
ピザはんぶんこピザはんぶんこ

カチカチのフォカッチャ食べた月曜の朝のことすら愛おしかった

君といた全部夢だったみたいだ
品川の風はいつもさびしい

「品川のビルのガラスはエクセルのセルみたいだね」
「オフィスだけにね」

ホリデーは家に着く時までだからまだ外さないイヤーカフ4つ


この旅行の時に詠み始めた短歌が、本を作る最初の一歩になりました。
というかこの時はまだ全然短歌詠んでなかったし、自分が本を出す側に回るとは思ってもいなかったので、人生何が起こるかわからないなぁと今でも思います。あまりにも勢いのままに生きすぎている。

というわけで勢いのままに詠み、勢いのままに突っ走った結果完成した新刊を、明日文学フリマ東京36で頒布します。
半年間の勢いと熱意が詰まった短歌集「つぶやきおよびさけび」をよろしくお願いします。

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