イイネの幅がひろすぎる。シンパシーとエンパシーの違いとは


ぜったい読むべきだし、読んだらぜったい後悔しないと思うけど、なんとなく遠巻きにしちゃう本ってありませんか。すぐ読めばいいのに、なんだか寝かせてしまう。そこになにか重たそうなものがあるからかな。

私の場合、映画にもなった『ワンダー』とか、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』とか、なんとなく周囲をぐるぐるまわったまま数年経ってしまった。映画「かぐや姫の物語」も見るのに7年かかったし…


いま本屋にいくたびに、いまチクチクと爪楊枝で背中をさされる感じがするのが『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』

ググってみるといいこともあるもんだな、公式サイトで試し読みできる!


目次をざっと見て、「5.誰かの靴をはいてみること」が目に入る。はあー、たしかにおもしろいな。

テストで「エンパシーとはなにか?」と問われて、「楽勝!余裕で満点!」という息子。エンパシーとは、「自分で誰かの靴を履いてみること」とことわざを引いて答えたという。

つづく、母である著者の指摘、超重要だな…
いわく、「エンパシー」と「シンパシー」は違うということ。
ざっくりいえば、シンパシーは感情的な作業で、エンパシーは知的な作業。
前者は、よくある同情や共感。でも、エンパシーは「他人の感情や経験などを理解する能力」を指すという。


この「エンパシー」のほうを、意識的にみていく必要がある気がしますね。
日本語だと「共感」「同調」「賛成」「同意」「賞賛」「確認」とかが、ぜーんぶひっくるめて「イイネ!」と扱われている。

「相手の立場を想像する」ってさ、べつに「同じような気持ちになりなさい」ってことじゃないはずなのにさ。なぜだか感情面ばっかり考えちゃうよね。そんなんじゃなかろう。感情ではなく、知的な”共感”。考えたほうがいいね。

うめざわ
*「共感は受容ではない」問題!
*「君たちには『共苦』が足りない」問題…

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