「地獄絵を見て」という連作がある。
  見るも憂しいかにかすべき我心かかる報いの罪やありける
こういう歌の力を、僕らは直に感ずる事は難しいのであるが、地獄絵の前に佇み身動きも出来なくなった西行の心の苦痛を、努めて想像してみるのはよい事だ。
*無常という事(西行)/小林秀雄
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