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人間も自然と一体なんだ。[読書感想文①]

初回です。こんにちは。いままで本はたくさん読んできたので、感想も沢山あるのですが、今回は記憶に新しいものの感想です。続けられたら自分が大好きな本についても書こうと考えてます。


「博士の愛した数式」

かなり有名な著書で名前だけなら聞いたことがありました。この本を読む前に、友達にこの本はただの恋愛系らしいよと言われました。(友達はこの本を本当に読んだことがなかったのでしょう(^▽^)もし読んだのであれば、無頓着の最高峰を表すための感性と言えるでしょう。)私はごくたまにしか、恋愛がテーマの本は読まないので後回しにしていました。しかし、読んでみると全く違うではありませんか。何という事でしょう。


本の内容とは少し関係ありませんが、人の話は半分で聞くようにしようと、改めて思いました。(-_-;)

簡単なエピソードはこちらです。

博士は、とても偉大な数学の研究者であった。しかし、ある日事故に遭ってしまい、後遺症で記憶を一定の時間で失うようになる。そこに派遣されてきた家政婦と息子のルートが毎日毎日忘れてしまう博士と関わり合う話。

私は本についてるつるつるのカバーを外して裸にして読む人間なので、本の後ろについている文を書こうと思いましたが、見当たらず、簡単な説明となりました。笑


ここから感想を述べます。ネタバレを含む場合があります。

博士は傍から見たら、数学の研究者として海外の大学に通うなどかなり学費をかけこれから社会の役に立っていくという時に事故に遭い、稼ぐことはおろか、生活も一人ではままならなくなってしまう、かわいそうで、お荷物と近所の人に噂されていいました。この一見孤独な人間と、他人が、紡ぐ。そう、キリストの言葉を借りるならば隣人愛的な、様々な視点がありそこから幸せを見つけられるという物語でした。博士は子供を大切にする人でした。家政婦が子供がいる事を知るや否や直ぐに家に引き寄せ特別に滞在させました。そのような愛のある行動に続き、息子のルートと家政婦は博士を大切な友達と認識し、死ぬまで様々な楽しい思い出を紡ぎます。こんな孤独で、傍から見たら哀れでかわいそうな人間でも最終的にとても幸せだったのではないかと強く感じました。たとえ、一人でも自分の事を思ってくれる人がいる事がどれだけ素敵なことなのか。凄くよくわかりました。そして、一番大切で忘れちゃいけないなと思ったことは、この世の人間はみんな幸せになるように出来ているという事です。仏教は、生きることは苦痛だとかなんだとか言っていますが、私はそんなの嫌なのでずーーーーーっと幸せに生きます。そんなはずないだろうと思っている人はその通りの人生だと思います。きっと辛いのが好きなんでしょう。応援します(^▽^)。小説が語ることはフィクションです。となっていますが、実際には、この世界の真理のようなものに通ずる考えがたくさん現れているので半分現実です。というか、小説を読むという事は想像の物語の中から、この世界に通ずる真理を見つけるという作業でもあると思うんです。

様々な物語から世界の真理を紡ぐ作業を綴る作業をこれからも行っていきたいです。

そして、最後にタイトル回収です。何事も道が見えなくても前に進めがいつか光が見えてくる。雨も夜もそう。人間は自然の一体なんだから、雨が止むのと夜が明けるのと同じで道が必ず開けますよ。と安心して模索し続ける日々です。杞憂をなくす材料にもなるかもしれませんね。


読んだ当時の自分のメモにこのようにありました。本当に後から見ると関連性が分からなかったり、根本的によくわからなかったりしますが、過去の自分も信じてそのまま表していこうと思います。


最期にこの本に興味を持った方はぜひ読んでみてください。(^▽^)/

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