「私の消滅」を読んで。

みじゅあです。
今回は誠の読書レポでございます。

いきなりここで注意です。
この文を書いているのはただの本好きの素人です。
しかも学生です。
あまり期待なさらず。

それでは本文です。


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私の消滅  中村文則



本屋で表紙をみてビビッっと来てしまい、思わず買ってしまいました。

どん。
地味だけどめちゃくちゃインパクトありませんか?
そして後々読んでいくとこの表紙、この本の雰囲気をちゃんと捉えてるんですよね。
「なんと味がある表紙だ!」それがこの本の第一印象。

こんな味がある表紙に、何が書いてあるんだ。
意を決して、1ページ目をめくると、こんな一文が。

「このページをめくると、
あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。」

この一文で本の中へ引きずり込まれる感覚が凄かった。
こんな綺麗な導入があるのか。
感心と共に押し寄せてきたのは恐怖。
この一文は読者である私に囁いているのか…?
それとも、この話の一部に過ぎないのか…?
この一瞬の迷いが面白い。

ここは後々読んでいくと分かります。

あまり内容を書くとネタバレになるので書きません。ご了承ください。


本全体を一言で表すと、「狂気の記憶操作による人間の変身」。
とにかくドロドロしている。
また、とても混乱する内容だった。
これは一気読み推奨。
読み終わると残るのは、なんとも言えない切なさと悲しさ。
そして、果たして自分は本当に「自分」なのか?というか疑問。

現代の常識を壊して放つ超大作、是非読んで欲しいです。

私が特に興味深かったのが、「催眠」です。
ざっくり言うと戦争に関わった催眠、人を変えてしまう催眠。
色々な催眠が出てくる。
私も本を読んで見た後ちょっと調べました。
🔍「パブロフの犬」
検索してみてください。

この本を読むことも一種の催眠にかかったような感覚に陥り、面白かったです。

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さて、今回は中村文則さんの私の消滅を紹介しました。
駄文で申し訳ないですが、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
気軽にコメントでオススメの本や、感想を呟いてください。
今日もお疲れ様でした。
それでは、また。