29.今思い出したこと
昨日のポストで救急車のことを書いていた部分を読み返していたら、ある出来事を思い出しました。それはリハビリ病院の退院時にさかのぼります。
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退院した朝、両親が迎えに来てくれ父が運転する車に乗りました。
おもむろに父が「消防署に寄るから。」といい、自宅周辺を管轄している署に向かいました。
「何をするんだろう」と思ったのですが、消防署に到着後、父が署員のどなたかに声を掛け、署に残っていた方々が私たち家族の突然の訪問にも関わらず、快く受けてくださいました。
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5,6人から7,8人はいらっしゃったと記憶していますが、一列に並んでくださいました。
2月の寒い朝、私を搬送していただいた、この署員の中にいらっしゃるであろう救急隊員にお礼を申し上げたく、また、あの時の子がここまで回復したよとの証明を父はしたかったのでしょう。
今思うとこっぱずかしい事だったのですが、あの時はそれが自然の流れだったのかと思いました。
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消防署員や救急隊員に知人はいないので、実際にこのような「お礼」をされたらどう思うのかと分からないのですが、私が搬送した救急隊員だったら嬉しいので、彼らも嫌な思いはしないだろうとは思っています。
ものの5分程度でしたが、「搬送してくださって、ありがとうございました。」と思っていたら(まだ、そんなに流暢には喋られなかった時期)涙が溢れていました。
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あれから時は流れています。若々しい隊員も中高年で、一部は退官前、もしくは退官しているかも知れないオジサンになっている。現役でも完全にベテランの域だし、デスクワークが主か現場ででも指揮官でしょうね。もしかしたら消防学校の教官になっている方も、いらっしゃるかも知れません。
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彼らが行ったことは、正に「命のリレー」です。本当にありがとうございました。
敬礼!
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