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旅をしながら働く | パラグアイ編

(2020年1月19日の記事を転記しています。)

日本への帰路についた先輩を泣きながら見送ったあとブラジルから陸路国境を越えて1kmの橋を徒歩で渡り、パラグアイのシウダー・デル・エステに入る。バスターミナルから長距離バスでバックパッカー界伝説の宿「民宿小林」へ。

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首都アスンシオン行きに乗って2時間、53km地点という、ぼろぼろのベンチ1つと「SOS」と書いてある謎の看板だけがあるポイントにGPS見ながら運転手にここだ!と伝えて降車。300mほど轍だらけの赤土ロードを歩いて昼下がりに到着。

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パラグアイは特に見たいものもなかったからなんもしない!沈没する!と決めて、大量の洗濯をして、昼間にお父さんに農協に連れてってもらって納豆とあんパンを買って、猫の出産を観察して、卵かけご飯と味噌汁と漬物を食べて、犬猫ヤモリ鳥カエルと戯れて、1缶数十円のそう美味しくもないビールを飲みながらあずきバーを食べて過ごした。
(と言いつつ何だかんだ結構仕事してしまった。なんなら青空の下で図面も描いた。最高だった。)

ちなみにお父さんに「どこから数えて53km?」と聞いたけど分からないらしい。単なる名前として呼んでいるらしい。笑

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日本人宿だし、この時期だからやっぱり世界一周中の日本人バックパッカーしかいなくて、高山病には結局バファリンが効くだとか、アルゼンチンペソのインフレがヤバイとか、ウユニはやっぱりsunsetよりsunriseだとか、イースター島は頑張れば自転車でも回れるけど風が強くて辛いだとか、ウユニ↔︎クスコ間の夜行バスでは荷物を足にくくりつけて寝た…なんてどこの国にいても大体同じ話してる。あとだいたいみなさん、2月末から3月上旬に帰国するから旅の終わり方を計算して頭を悩ませていた。

世界中がフィールドではあるが狭いコミュニティでもあるし、すぐどこか違う国で会ったり、知り合いの知り合いだったりする。
季節やお祭りの時期は年単位できっちり決まっているし、自由かつ可能性無限大のようで、多様性とは実は逆行して同一化していく世界なのかもしれない。と、ふと思った。

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そして先輩からもらった「ちくわTシャツ」をさっそく着てたら、同宿のみなさんから絶賛された。やっぱもらっといて良かった。
そんなにちくわ好きじゃないけど。

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ブラジルを出たので、徐々にATMでお金が引き出せたり、店頭でクレジットカードが使えるようになってきた。あ、ここでも使わせてもらえるんですか?!あざーっす!って心の中で毎回呟いている。異国で現地通貨が出てくるこの魔法の箱(=ATM)つくったやつ誰だよ!まじ天才だな!お金あげたいわ!(←先輩の口癖)

ガチガチに固められた可動域が、段々と融解して拡張してきた感じ。もう二度とスキミングされたくないからATMでは手元を隠して、しかもダミーで何個も押す振りしたりして推測できないようにもしてる。むっちゃダサいけど。

聞いてみると「民宿小林」にくる大半の人がブラジルでスキミングされていた。出発前にブラジルは凶悪都市だとか100%強盗に遭うとか言われつつ結果的にめちゃくちゃ安全だったから「治安大国じゃないか!みんな大袈裟だな!」と思ってたけど、なるほど強盗していた面々の手法がごっそりスキミングに移っただけなのか。

今後ブラジルにいらっしゃる予定がある方、
・空港ATM超警戒(特にリオとサンパウロ)
・空港→市内で現金必要なら日本からドル持参で換金
・uberが使えれば空港ではおろさない
・街中のガードマンとかがいる銀行ATMで下ろす
・クレジットカードはホテルや高級レストランのみ使用
・ATMでは手元を隠してダサい押し方をする

このあたり徹底おすすめです。
いよいよアルゼンチンに入りました。

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