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アフリカの半分の国にコロナワクチン到着

日本でワクチン接種がはじまりましたね。アフリカも日本と同じようなタイミングで始まりました。

一番最初にワクチンを受け取ったのは1月10日のセーシェルです。セーシェルは、タンカー重油漏れでニュースになったモーリシャスの近くにある島国で、同じように美しい海に囲まれたリゾート国です。

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いまのアフリカでのコロナワクチン接種状況はこのようになっています。

ワクチン_地図

地図の薄い赤の国はCOVAXという、途上国に公正にワクチンを配布するための国際的な取り組みを通じてのみワクチンを受け取った国です。アフリカのみならず世界の途上国がワクチン受け取り対象国となっています。

セーシェルやモーリシャスは、マダガスカルの周辺にあるつぶつぶなのですが、小さすぎて見えませんね。表にするとこんな感じです。どこがどの国か不明!という人も下の表をみてください。

ワクチン_接種_20210307

1月~2月にかけて早めにワクチンを受け取った国は、中国シノファームのワクチンが多かったです。購入したり寄付だったりいろいろでしたが、中国の対応は早かった。シノファームのワクチンはファイザー(1回分20ドル)より安くアストラゼネカ(1回分3ドル)より高いという価格だそうです。

同じアストラゼネカでもインドのセラム社が製造しているものは、少し前まで需要殺到で5ドル、でしたが、先日購入したウガンダは7ドルで買ったそうです。もとのアストラゼネカの1.5倍以上ですね。

2月24日、ガーナにアフリカで最初のCOVAXのワクチンが到着したことは、日本でもニュースになりました。先週はCOVAXのワクチンの到着ラッシュで、COVAXを通じてワクチンを入手したアフリカの国は18カ国になりました。

COVAX以外で入手した国もいれると27カ国。アフリカは54カ国あるので、ちょうど半数に達したことになります。

COVAXは入手するワクチンの種類を設定できるのですが、アフリカの国はほぼインドセラム社が製造するアストラゼネカワクチンを受け取ることとなっています。以下は主要国の今年上半期までのCOVAXの割当分です。

ワクチン_COVAX_20210215

どの国でも、医療関係者と高齢者、持病のある人を接種の優先対象者としています。国によっていくつからを高齢者とするか違いますが、50歳とか45歳以上を優先接種対象にしている国もあり、日本だったら人口の半分が当てはまっちゃいますね。。

ところで、いまケニアにいる私、ケニアにもワクチンが届いてやったー!と思っていたのですが、どうも一般の人々の反応やテレビの内容などを見ていると、手放しで喜んでいるわけではなく、懐疑的な認識と必要だとの認識が併存しており、「しばらくは様子見しよう」と考えているみたいに見えます。

ケニアに限らず、日本でも多くの一般の人は、副作用や効果への懸念からまだ様子見と考えているようにも思うものの、偽ワクチンが出回るのではないか、欧州や米国で開発されたものが自分達にも問題ない/効果があるのかといった反応は、アフリカならではのように思います。

コロナの感染がアフリカではじまったときも感じたのですが、アフリカにおいて「欧州など外からやってくるものに対する警戒心」の強さに出会うたび、これまでの歴史や背景の重さを感じます。

コロナも、エボラや他の感染症などアフリカ由来またはアフリカでポピュラーなものへの反応とは違い、「外からやってきた」ことが人々の恐れをもたらしていました。

それなのにどこの国の人間かもよくわからんアジア人(私のこと)を受け入れてありがとうね。。ところで、私はどちらかというと様子見せずとも早く接種したい方なのですが、外国人の私はケニアでワクチン打てるのでしょうか?

と思っていたら、アジア人の知人が「お金持ち用の私立病院に聞いてみたら、来月くらいから(お金を払えば)ワクチン受けられるらしいで」と教えてくれました笑。どうしましょうかね。。。

アフリカにおけるコロナワクチンの進捗は、こちらに随時まとめていきます。感染の状況や、各国の入国の規制についてもまとめています。

(写真はロイター)

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