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番外編:アフリカの携帯メーカーシェア、国別でみると?

アフリカ、とひとくちに言っても、54もの国があります。

ビジネスチャンスがあるかどうかは、市場や競争、事業の経済性によって違いが生じます。市場とは、顧客の購買力の差、商品の普及段階や使用シーンの違いなどです。経済性とは、可能なビジネスモデル、メーカーから最終顧客までどうやって販促し、どうやって商品を届けることができるかという流通構造の違いや、港からの距離、規制や関税、為替などで決まります。

前回の記事では、携帯電話の普及率やメーカー別シェア、通信環境などについて、アフリカ大陸全体を俯瞰した状況を書きましたが、これも国によって、状況は違います。

また、携帯や通信サービスのような市場は、国と国の違いよりも、都市と農村の違いが大きいですね。都市同士、農村同士は国が違っても似通ったところがあります。

参考までに、上記の記事で紹介したスマホのメーカー別シェアを、各国で比較してみました。

アフリカのスマートフォン販売台数シェア・国別

メーカー別_国別

出所: IDC資料からABP作成

全然違いますね。南アでは、トランシオンはまったく存在感がありません。

前回の記事で書いたように、トランシオンはアフリカで最も売れている携帯端末なのですが、電気が十分でない地域の充電ニーズに応え、流通が合理化されていないときに行軍営業を行えるところが最大の強み。南ア市場は真逆ですし、トランシオンのシェアが8割に迫るナイジェリアは、究極の「そういう市場」です。

サムネイルの写真は、ケニアで見かけたソニーの携帯。日本の携帯のうち、ソニーの携帯はときどきアフリカでも持っている人に出会います。


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