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BIG3解剖~解剖学ではないよ~

昨今、YouTubeやSNSの普及によりトレーニングに関する情報がかなり得やすくなりました。

数年前に比べると情報のクオリティーは上がっているとは思いますが、YouTubeなどではインパクトのあるもの、白黒ハッキリしていて分かりやすいものが好まれるため、発信者もそういうものを出しがちです。そしてカオスが生まれています。

そういった情報に振り回されないために基本的な根っこの知識、考え方が重要になってきます。そこで今回はパワーリフティング(BIG3)の動作について考えたいと思います。あまり語られている所を見ない内容だったので書いてみました。

■ 動きの基本

パワーリフティングとは一体どんなスポーツでしょうか?

日本パワーリフティング協会HPによると
「パワーリフティングはバーベルを肩に担ぎ屈伸を行う『スクワット』、ベンチ台の上に横になりバーベルを胸につけて挙上する『ベンチプレス』、床に置いてあるバーベルを引き上げる『デッドリフト』の3種目で合計挙上重量を競うスポーツ」とあります。

リフターの方なら他に「人間の基本的な動作である『立つ』『押す』『引く』を競技化したもの」といったニュアンスの説明も聞いたことがあるのではないでしょうか。

これはその通りです。外から見た動作を説明したものですね。

人体の中身(使われる筋肉)から考えると、スクワットは大腿部・臀部、ベンチプレスは大胸筋・上腕三頭筋・三角筋前部、デッドリフトは脊柱起立筋・臀部・大腿部がメインとして使われる運動です。

では次に別の視点から考えてみましょう。

私が思うにパワーリフティングとは「バーベルを移動させる」競技です。
「バーベルを上げるんだから当たり前だろ!」という声が聞こえてきそうですね。

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