如何にしてイカをサバくか。（月曜定期報告⑯）

最近いろいろヤボ用が立て込み忙しいのですが、忙しいとかえって（あ、コレ記事に書けるな…）な出来事も多く。書く時間がないのがモドカシイものですね。

今日はヒマです。

忙しい間にもっといいネタがあったのに例によってメモってませんので、今日はイカのお話でも致したいと思います。禁酒禁煙期間中なんだかオサカナ好きになってきた話をしていますが、昨日はイカのサバきかたを覚えたので、備忘録として記事にしておきます。

どうでもいいですがイカ、いや以下は個人的なメモも兼ねるのでいつものですます調ではなく「だ、である調」で描き残したいとぞ思う。

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夜分向かったスーパーにて、ヨメさんがおもむろに

「これは如何か」

と差し出してきたのは、イカであった。イカとキムチのホットプレート焼きがしたいという。こないだ韓国人のおばあちゃん店員さんが指先まで真っ赤にして付け込んでくれた本格キムチを買ったので思いついたのであろう…どうでもいいがアレは当方の整腸剤（本格キムチの乳酸菌が特に体質に合っている）として買ったのだが…。

「よかろう」と返事をして買い求めた。

帰宅後、ヨメさんはおごそかに

「ではサバきなさい」

という。…ヒトにやらせる気だったのか。ヨメさんは今指にアレルギーが出ていて生ものを触りたくないのだそうだ。仕方がないので了承した（このようなことは本来備忘録としては必要ないことだが、当方の偉さを記録するため書き記しておく）。

しかし当方、恥ずかしながらイカをサバいたことがない。山の育ちなので野菜はなんでも扱うが、魚介類に疎いのである。

ヨメさんは若かりし頃スーパーの裏方バイトをしており、だいたいの肉魚を切り分けることができるという便利技能の持ち主である。聞かぬは一時の恥。当方は威張って「教えれ」といった。

イカ、いや以下イカのサバきかたをイラストで並べて置く（本来は写真を撮っておけばよかったのだが昨日は忙しくまた空腹で撮り忘れた。浅ましいことである）。

まず真ん中から取り分けてしまう。

帽子の部分にヌルンチョスと手を入れ、張り付いている部分を指でこじったら簡単にはがれた。で、頭というかなんというか、ゲソの部分を引っ張って出してしまう。

んで帽子の中にあるホネを手で引っ張って取り除く。

なんだか日本刀的なウツクシサを持ったイカすホネであるが、煮ても焼いても食えないので捨てる。洗っていっぱい貯めておけばなんだか民芸品にでもなりそうではある。が、そういうものが売ってないところを見ると強度や保存性に問題があるのかもしれぬ。どうも当方こういう小物に弱く、捨てるのがもったいない気がする。牡蠣のカラなどもとりあえず取っておくタイプである。

しかるのちに頭というかゲソ部分（ここはなにか便利な呼び方がないものだろうか）にくっついてきた内臓、特に上のほうを取り除くのであった。

当方が昨日サバいたイカはどうやらオスであったようだ。オスの内臓の上部分には生殖器があって、中には固いとんがったハリみたいなのがあるとのこと。コワイのでポイする。下のほうには赤い楕円形の内臓があり、これは肝臓だという。肝臓は例によって体にイイのでこれは捨てずに食べる。墨袋がくっついているので破かないように注意しつつ指で引っ張るとヌルンチョと取れる。どうもイカというやつはさすが軟体動物だけあって、あまり刃物がいらんようである。

あとはクチバシとメダマをとってしまう。ここではじめて刃物が登場するが、当方は愛刀芋一文字（中華包丁）しか使わぬのでどういうサバきかたが本式かは知らん。ヨメさんは「縦ならなんでもいいからテキトーに切ってしまえ」と粗暴なことをいう。テケトウに切ったら「バリン」と音がしてクチバシを破壊した。ちょうどいいので割れたクチバシを捨てる。メダマは周辺を指でムニムニしていたらモニュムンと取れた。こういう作業はいやがうえにも「生命」を感じさせるので心の中で正信偈を唱えながら行う。ナム（⁻人⁻）。

仕上げはよく洗うことであるが、ヨメさんいわく「ゲソのほうは強く握るようにして吸盤をゴシゴシ洗うように」。言われた通り洗っていたらなんだか小さくて硬いものがポロポロ落ちる感触がある。「なんか取れてるぞ」と聞くと「なんか取れんだよ」と要領を得ない返事が返ってきた。そのなんか、を聞いているのであるがイカんとも聞きがたい。ヨメさんは空腹のあまり食えないものには興味がないらしい。先ほど調べてみたら取れるのは「歯」であるという（これはタコにはないらしい）。足、いや腕？に歯がついているとはなかなかアグレッシブなフォームではあるまいか。

そのあとは、料理に合わせて好きに切ればヨイとのこと。今回は炒め焼きにするのでテキトウに５センチくらいに切った。美味であった。

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魚のサバきかたを教わるたびに「１回では覚えられん…」と思いますが、連日イカばっか食べるわけにもイカないので記録しておく次第です。（むかし練習のため連日アジをサバいていたらヨメさんに怒られたのです(._.)）

イカは言わずと知れた「肝臓の味方」、いいことを覚えましたね('ω')

といったところで今週も元気です。

お粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ