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「最高の体調」を借りた翌日、コロナになった

予約待ちをしていた『最高の体調』(著・鈴木祐)という本が用意できたというメールが届いたので、近くの図書館に借りに行った。

その翌日、コロナで発熱した。

本とコロナはまったくの無関係だけれど、人生こんな皮肉にも思えるタイミングの重なりばかりだから面白い。

(ちょっとひどい紹介になってしまいましたが本に罪はありません、むしろとても面白い本です)

今更感のあるコロナ感染、実は初めて罹患しました。世間でももはや感染症の一つという感覚になったコロナですが、まあまあしんどい体験だったので、コロナ体験記として残しておきます。

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なんだか寒気がするかも(風邪ひきそう)と感じたのは、木曜の夜。

翌日の金曜日の朝、明らかな体調不良を感じる。寝てれば回復するかな・・・と、お昼の打ち合わせ前まで寝ていたところ、熱が上がっていく感覚がある。打ち合わせは直前にキャンセルさせてもらった。

ベッドを這い出し熱を測ってみると、39℃を超えていてギョッとする。普通の風邪でこんな高熱は見たことがないので、今流行りのインフルか、、と思っていた。

コロナ=普通と何か違う感覚(味覚異変や、妙な咳など)があるものだろうと信じていたので、まさかコロナとは思いもせず。

前日、図書館で作業をしていたので、そこでインフルをもらったのかも・・・などと回らない頭で考えた。公共の場所が必ずしも不衛生ということではないけれど、館内にはホームレスと思われる方もおりなんとなく不安を感じたのだった。

こういう突発的な高熱時に限って、普段生理痛のために常備している頭痛薬(解熱剤)がない。夕方、気力を振り絞ってコンビニまで行くと、「薬は販売していない」という。

薬局まで行く気力は残されておらず、ポカリ2本と栄養補給用のウィダーinゼリーのみを購入して帰宅、再びベッドに倒れ込んだ。

そこから3日間、38℃以上の熱が続いたため、私の脳内では数多のシナプスが破壊され、数億個の脳細胞が死滅したと思われる。(解熱剤を買いに行ったのは発熱から1.5日経過後。)

発熱から4日目の月曜日、ようやく病院に行き、コロナとインフルエンザの検査を受け、あっけなくコロナ陽性と診断された。お医者さん曰く、「コロナとインフル、ダブルで罹患している人もいますからね〜」とのこと。私は幸い(?)、インフルは陰性でした。

病院に行ったとはいえ、すでに発熱から4日目。
熱もやや下がり食欲も戻りつつあるタイミングでした。処方された風邪薬を飲み、翌日には仕事ができる状態まで回復。発熱からちょうど1週間経つと、痰と咳、鼻声ではあるものの、おかげさまで食欲もほぼ元に戻りました。

今回のコロナで気づいたこと。何の意外性もない気づきではあるけれど、

それは、あらためて「健康って素晴らしい。」ということ。


ああ、なんて健康って素晴らしいのだろう。

健康な身体と心で、外を歩くことができ、太陽の眩しさに喜びを感じ、梅の花を見て「そんな季節か」と過ぎゆく四季を思い、CoCo壱やバーガーキングのポスターを見て「美味しそう」と食欲を感じ。

道端のグリーンがキラキラと輝いて見えるほど、病み上がりの頭の「幸せを感じる力」はとんでもなく強かった。

高熱と戦いながら動けず、何もする気力もなく、食欲もなく、暗い家の中で一人寝ていた3日間、実は気づかないうちにメンタルもやられていた。これからの仕事や将来のいろんなことがものすごく不安になり、顔中に白ニキビができ(不潔だったからではない)、首から胸にかけて湿疹のようなものができた。

意に反してままならない身体というものは、人間にとって拷問に近い。

病気の辛さは本人にしか分からず、その本人でさえ健康を取り戻すと病気の辛さをすっかり忘れてしまったりする。けれど忘れずに胸に刻みたいのは、「健康さえあれば、ベースとして人はとんでもなく“幸せ”なのだ」ということ。

病み上がりに感じた幸せパワーの記憶を脳裏に焼き付けて、また仕事や人間関係や公共料金の支払いに頭を悩ませる日常に戻ろうと思う。


ありがとうございます。下着作りに活用させていただきます🎀✨