見出し画像

「子供が教える」勉強法

いつもはビジネス寄りのテーマで投稿していますが、本日は子供の勉強法がテーマです。

名付けて、「子供が教える」勉強法です。
私には、中3の息子がいるのですが、この勉強法は、彼が小学生5年生の冬休みから始めたものですが、とても効果的(学習効果+勉強に自分から取り組むようになる)だったので、この場でシェアしたいと思います。

<この勉強法が向いていると思われるお子様>
・勉強が嫌いなお子様
・伸び悩んでいるお子様
<この勉強法のメリット>
・理解力が向上します。
・説明する力が向上します。
・図解力が向上します(ホワイトボード使う場合)
・進んで勉強するようになります。
・親(大人)と勉強のことでケンカになりません。
<必要な物(無くても良いですが、強くおススメします)>
・ホワイトボード
<注意点>
・聞く側の力量が試される。
・何よりも時間がかかる。

シンプルに言うと、その名の通り、子供が親(大人)に教えるという勉強法です。
勉強のステップを説明します。

①説明してもらう問題を決める。
→子供は最後に説明することを前提に取り組む。問題は、その子供が考え込むくらいのレベル感。簡単に解ける問題にはしないのがポイント。また、結果的に解けなくても良いです。
②子供が自分で問題を解く。
誰にも聞かずに、自分でやる。
子供が自分で丸付けをする。
→親(大人)はやらない。*低学年の場合は、きちんと答え合わせできているか確認した方が良いですが、自分でやらせることを推奨します。
わからなければ、解説を読むor調べる。
→親(大人)は教えない。まず、子供が自分で解説を読んだり、教科書で調べたりする。
親(大人)に教えてみる(説明する)。
→最後までわからなくても、理解できた部分まで説明してみる。聞き手は、説明が終わるまで間違いを指摘しないこと。質問はOK。
ホワイトボードがある場合は、書きながら説明することをオススメします。


昨日息子が私に出題してきたもの。基本は口頭で済むものは口頭で説明。
ホワイトボードは図解やメモ的に使う。

教えられているだけだと、口では「わかった」と言っても、わかっていないこともありますよね。ただ、これは悪意があるわけではなくて、「わかったつもりになっている」ということなのだと思います。
きちんと理解していることは、人に説明が出来るということなので、子供が教えるというスタイルにすることで理解度がわかります。

また、人に教えるということを通じて、思考回路を整理して言語化する力も身につきます。この力は、大人になってからも役に立ちますよね。ここで、ホワイトボードなども活用できると、話した情報を残しておけるし、最初から説明しなくても良くなります。もちろん、図解という手段にもなります。

この勉強法のポイントは、親(大人)は徹底的に聞く側に回るということです。問題がわからない人になりきってください。なんでそうなるの?と聞くのはOKですが、間違ってるとか説明の仕方が悪いみたいな指摘はしないこと。

知らない人に何かを教えてあげるということは楽しいことです。
その点で、「どうやって説明したら良いだろう?」と考えながら、問題に取り組むと集中力も高まると思います。

また、説明の難しさを知ることで、教える側の気持ちもわかるかもしれません。

ここまで聞くと、なんて素晴らしい勉強法だろう!ということばかりなのですが、難点は時間がかかるということです。教える側も聞く側も。
私は、この勉強法にハマった息子が、とにかく説明してくる感じになって、聞くのが大変だったこともありました。
「先生、もう勘弁してください」と泣きを入れたことも正直ゼロではありません。やってみようと思われた方は、その点お含みおきください。

実はこの方法、ビジネスでも使えます。
特に若手のビジネスパーソンの育成のケースです。理解すべき会社や組織の方針などについて、先に配布しておいて、説明をしてもらうようにするということです。方針などは、なかなか身近に感じられなかったり、その重要性が伝わりにくい側面がありますので、理解浸透などにも試してみる価値ありです。ただ、「わかってないだろ!」と圧をかけてはいけませんよ。

さて、結局ビジネスの話に寄り道してしまいましたが、子供たちはもうすぐ冬休み。
クリスマスやお正月など、イベント盛りだくさんですが、勉強についても、いつも以上に自宅学習が必要な期間になります。
「勉強しなさい」を言い飽きた方は、「勉強教えて」に言い換えてみてはいかがでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?