ストーリー

題名
親友の亡霊
  
・ー 真(にのまえ まこと)愛称 「まこちゃん、まこ」
 不登校の高校生(2年生)
 中学の時事故に遭い、一部記憶障害を起こしている

・年齢不明の美青年
仮名「うみ」
本人は亡霊だと言っているが、本当は死神である
本人が意識すれば見えるようになるらしい
見た目は美青年で雰囲気は大人っぽい
真のことは「まこちゃん」と呼んでいる

・まこの両親
真のことは「まこ」と呼んでいる
事故のこともあり、まこを心配している
テストの時には学校に行くし、成績も良く優しい子なので学校に行くことを強制することはない
ただ、少しずつでいいから周りの環境に慣れていって欲しいと思って

・四十住 葵(あいずみ あおい)
真の親友
事故により、この世を去った

中学の時に事故(店にいたら車が突っ込んできた)に遭った真
その時隣には葵もいた
真は助かり、葵はこの世を去った
真は事故にあって、一部記憶障害を引き起こした
 
「学校に行くのが嫌だ」
ある日親にも申し訳なくなってきて学校に行こうと思ったが、やはり引き返して誰もいない海に行った
「誰もいない、落ち着く」
寝かけた真に何者かが近寄ってきた
??「僕、なんでここにいるの?学校は?」
(やば、話しかけらた めんどくさい)
「ちょっと、今は気分じゃなくて」と答えると
??「そっか、まぁそんなこともあるよね」
そこから話していった
名前はうみ
本人曰くうみは亡霊らしい
だが、本人が意識すれば見えるようになるらしい
真は聞きたいことはいっぱいあり話していたら、うみのことが分かってきた
どうやらうみは自分のことについて聞かれるのが嫌らしい
だから真はうみ自身には触れないように話た
最初はやばい奴だなと思っていただが、話してるうちに久しぶりに他の人と話したからなのか楽しくなってきて、
次の日も会いに行った
そこから毎日のように……

それから2週間が経った時、
うみは真に街に出たいといった
本人曰く、街に出たことがなくて不安がっているらしい
明日一緒に出かけることになった

最初は街をぶらぶらしていた
うみはでっかいショピングモールに興味が湧いたのでショピングモールに行った
モールを見ていたら、真は欲しい化粧品があったことを思い出し、化粧品店に行った
うみはサンプル品で試しに化粧をし始めた
うみは想像以上に不器用で、バケモノみたいになったうみを見て真は久しぶりに爆笑した
そして店員に怒られた
そのあと服を買いに行き、ゲームセンターに行った

お昼は真のお気に入りのカフェに行く
真はいつものサンドウィッチ定食を頼んだ
一方うみはパンケーキとジュース追加で期間限定いちごパフェまで頼んでいた
(こいつよく食うな)と思った真であった

お昼を食べ終わったら、モールの近くにある遊園地に行った
真は衝撃が強いものに乗ると何故かパニックになる
だからジェットコースターなどの乗り物は乗らないよにしていたので観覧車などゆっくり動く乗り物に乗った
この日はよく笑った
うみは真のことが「好きだ」と言った
真はそんな率直に言われたことなかったので、少し照れくさかった
  
真は次の日も海に行った
うみはいなかった
その次に日もそのまた次の日も…
1週間後やっとうみに会えた
嬉しさのあまり抱きついてしまってうみは驚くが、うみもまた真を抱きしめた
真は何故1週間も海に来なかったと聞くと、
うみは遊んだ後君をみていた、と答えた

真が何故と理由を聞くよりも早く
うみは学校になんで行かないのかと聞いた
初めて合った時以来触れてこなかったので、真は驚きつつも、淡々と話した
うみは納得のいかないような顔をした
うみが僕の頃覚えてるか?と聞く
真はなんのことか分かってない様子だった
うみは事故のことについて話した
それでも真は思い出せなかった

うみは「後ろを見てごらん」と言った
真は後ろを振り向く

そこには親友の姿があった

真は事故のことをだんだん思い出していく
真はパニックになり、誰もいない浜辺で叫ぶ
真が少しずつ落ち着いてきた時に
うみは「ごめんね」と謝り、渋々と真実を話していった

本当はうみは亡霊ではなく、死神で葵がどうしても真に会いたいというから死神の姿を借りていたこと
事故の時本当は真の方が死んでいて、葵が生きていたが死神が間違えて葵の所に行ってしまい、真の方に
行こうとした時に、葵が引き止めて葵の命を真に差し出したこと

真は葵に聞いた
何故自分に命を差し出したかを

葵は「真が好きだから」と答えた

だが葵は今の真を見ていたら、自分の命を差し出したことを後悔していると言った
何故か泣いていた真に葵が泣きながら怒った
「泣きたいのはこっちだ!お前は昔僕を救ってくれたヒーローだった。僕だけでなく、困った人には必ず手を差し伸べた町のヒーローだった。
そんなお前が大好きだったのに。今では自分だけが不幸みたいに言いやがって!学校に行かないのは通信制高校にでも通っているとか何か特別な事情でも あると思って聞いてこなかった。だけど君は現実から逃げてるだけだった。」などと言いながら
葵は後悔してもしょうがないがこれだけは覚えておいて欲しいと言った

「もう僕は行くけど昔みたいなヒーローになるまでこっちに来るな!」と

真は葵の墓で葵に話しかけるように言った
あの日からもう30年も経ったこと
あの日から学校に行くようになり、大学まで行ったこと
自分は医者になって沢山の人を救ったこと

「葵、自分はもうはそっちに行っても良いかな…?」
なんて冗談を言ったら、背中を押された気がした。

「フフッ冗談だよ。仕事行ってくるね」
葵が笑った、そんな気がした

      ー終ー

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