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フリーランス経験の意外な効用③

③「雇われて働くこと」の価値もわかるようになった

現在、雇用×フリーランスの両軸で働くようになったことで、ひさしぶりに雇われて働く生活を体験しています。

そこで感じることは「『雇われる』って、超ありがたいことなんだな」ということ。

もちろん「雇ってもらっているんだから会社に滅私奉公すべき」とか「フリーランスはやめて会社員になったほうが絶対いい」とか、そういう発想になっているわけではまったくなくて。

シンプルに「自分という存在に価値を感じて労働力として雇い、仕事や収入にある程度責任を持ってくれる」会社があるということは、感謝すべきことだよなぁ、とつくづく思っています。

フリーランスになったときは正直「どこにも雇われたくない」「もう会社員なんて絶対やらんゾ!」とか思っていましたが、雇われずに数年間働いたことで、かえって「雇われる」ことの価値を理解できました。

雇われるということは、一定の自分の時間や能力を使ってその会社の事業にコミットして成果をあげなければいけないし、フリーランスにくらべれば制限や拘束もある。

でも、縛りがあるぶん、絶対に仕事がある。雇われて働いている限りは収入がゼロになることもない。万が一やめても、(会社からもらうものではないものの)次の仕事を見つけるまでの金銭的な支援=失業手当もある。

フリーランスだと、どんなに仕事がしたくても、どんなに能力が高くても、仕事そのものがなければその希望は叶わないし、能力を活かす場もないんですよね。仕事がない時期が続くと、金銭的なところを抜きにしても、精神的にけっこうくるものがある。(自ら仕事をつくりだすという方法はありますが、すぐには収入につながらないこともある)

でも雇われて働いていれば、イヤでも仕事があり働く場所が提供されている。なんなら研修を受けられるとか資格取得のための福利厚生とか、いまの能力をさらに伸ばすためのサポートまでしてくれることもある。

私も会社員時代、勉強のためにほぼ強制的に外部のセミナーに数ヶ月間行かされていましたが、そのお金は当然、会社持ち。あとから調べたら、数十万円くらいの費用がかかっていました。

当時はやる気がなく「めんどくさ」とすら思ってましたが、いま思えばホント、ありがたいことだなと。

これらのメリットは、雇われて働いたことしかないとあまりに当たり前のことすぎて、意識すらしていない人も多いかもしれません。私もずっと会社員のままだったらその恩恵がわからず、むしろ、会社への文句のほうが口を突いて出ていたんじゃないかと思います。

フリーランスとして「雇われていなかった」経験があったからこそ、雇われて働くことのよさも実感できるようになったんだろうな、と思っています。

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