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仕事嫌いのわたしがなぜKindle出版をしたくなったのか



「うめうさぎと申します。空きがあればものキャンに申し込みたいです。よろしくお願いします」
6月某日ものキャン公式LINEにメッセージを送った。
私は7月からものキャン5期生として受講している。ものキャンとはライターの「野口真代さん(以下まよ先生)」が主催するWebライティング講座のことである。
詳しくはまよ先生のページをご覧いただきたい。

私がこの講座に申し込んだ理由はズバリ「Kindle出版したい」という目標ができたからだ。言い換えると「好きな事を仕事にすることにより新たな目標ができた」ということである。
「何のスキルや資格もないから好きなことを仕事にできない」「何から始めていいのかわからない」と悩んでいる人たちの励みやヒントになれば幸いである。

40代ママの苦悩

簡単に私の事を説明する。
これといったスキル→なし
特別な資格→なし
40代
2児の母
以上。

自分で書いていてポンコツさにうんざりするが紛れもない事実である。結婚前に企業に就職した経験はあるが、ことごとくうまくいかなかったのだ。すっかり仕事アレルギーになったわけだが、心の底にはこんな願望もあった。

どこまでもポンコツ。

そんな私も結婚し2児の母となった。家事と育児を言い訳に何のスキルや資格も得ることなく年齢を重ねて気づけば40代。
毎日平和に過ごす一方で専業主婦でいることに対して一抹の不安も感じていたのである。というのは周りの友人から「夫が病気で休職した」「離婚してシングルになった」などの話を聞くようになったからだ。到底他人事とは思えず、仕事をしない現状に限界を感じ始めていた。

いよいよブログ開設。しかし収益は……

そんな経緯があり、夫に仕事をしてみようかと相談。その結果ワードプレスでブログを開設することになった。実は兼ねてより夫と私の間で「ブログで収益を得てみないか」という話が出ていたのだ。これを機に私が管理人となりブログを運営することになった。

ブログタイトルは「あさりちゃん生活」。私の大好きな漫画『あさりちゃん』を一話ずつレビューするというものだ。私と同じあさりちゃん好きな人はもちろん、読んだことがない人にも魅力を広めたいという思いで始めた。自分の好きな漫画をもとにしたブログで収益まで得られるなんて♪という下心があり、まさに「楽して稼ぐ」に近づけるのではないかとほくそ笑んだ。

Googleアドセンスも無事にパスして晴れて主婦ブロガーとなった私。地道に更新を続けて数か月経ち「どのくらい収益が増えてるかしら♫」とアドセンスをチェック。すると目に入ったのはこの画面。

当時のGoogleアドセンスを再現したもの。

‥これは何だ!? 日付か!?

自分のブログを求められている実感が湧いてくる

いや、わかってはいた。わかっていたが地道に更新してもやはりこの有様か……。とヘコむ。しかし1年も経たずにブログを閉鎖するのは協力してくれた夫にも申し訳ない。やると決めたからには続けねば!と更新を続ける。すると二つの変化が起きてきた。

まず一つ目。コメント欄にメッセージが来るようになったのだ。「私もあさりちゃん好きです」というメッセージがとても励みになった。「探してる話があるんですが何巻なのか教えてください」という質問も来た。微力ながら誰かの役に立てているという実感が持てた。うれしい。
二つ目は「記事を書く」という作業そのものが楽しくなってきたということ。もともと私は手紙を書くのは好きな方だった。ブログを続けていくと思っていた以上に「書く」という作業が好きなんだと気づく。その二つの変化のおかげですっかり収益第一ではなくなったのだ。単純にブログを更新することに楽しさを感じられるようになったのである。これには自分でも驚きだった。


がんばろうと言う気持ちになれる

Webライターになりたい

「書く」ことを仕事にするには実績がなければできないとあきらめていた。しかし調べてみると「Webライター」という職がある事を知った。さらに調べていくと私のような未経験の主婦の方達も大勢活躍してるということもわかった。

そして「Webライターとして働きたい」という気持ちが心の底から湧いてきたのである。
過去の経験上、仕事というものに対し「やりたい」という感情を持った事がなかった。やりたいことがあってもそれを生業できるだけの能力がないと最初からあきらめていたからだ。でも今なら出来るのではないかという気がしたのだ。

決心した後は目標に向かって行動あるのみだった。YouTubeでライティングの動画を視聴したりストアカでまよ先生の講座を申し込んだりと、自分なりにやれることから進めていった。

そのかたわらご縁があって知り合った落語の噺家さん、生まれて初めての寄席、ママ友からの激励、SNSでのメッセージなどからすてきなヒントももらっていたのだ。

そして「あさりちゃんを落語の切り口で考察したKindle出版」が私の目標になったのである。現在私は毎日少しずつではあるが、落語の知識を得るために本を読んだり動画を観たりする日々だ。
こういった経緯から冒頭のものキャンの申し込みに踏み切ったのである。


この頃には完全にシフトしていた


なぜここまで来られたのか

以上が何のスキルもない40代主婦がKindle出版を目指すに至った経緯である。

ポンコツながら私の中で二つ大切にしていた事があり、それらが今の自分を作ったのではないかと考えている。
①諦めずに続ける
上述したように収益が二桁だった日々が続いたが、それでも諦めずにブログを更新し続けた。「最後までやり通す」というところは私の数少ない長所である。続けたことでブログの存在意義や私の意識に変化が起きた。またワードプレスの基本的な使い方を習得できたのも、続けたことの収穫だ。すぐに結果が出ないからといってあきらめてはいけないな、と再認識した。
②好き! の恩返し
みなさんにも一つは心の底から「好き!」と思うものがあるだろう。私にとってあさりちゃんはその一つだ。40年以上「好き!」の世界で楽しませてもらったのだから今度は私が恩返しをする方に回るというスタンスでブログを続けた。そのことがさまざまなことを引き寄せた気がしている。
あくまで一主婦の経験談に過ぎないが、少しでも何かのヒントになれば嬉しく思う。好きだから仕事にするのか、好きだから仕事にはしないのか。この問いかけには答えはない。考え方は人それぞれだからだ。

私の考え方に対して非難する人もいるかもしれない。しかし人生の折り返しとも言える40代。残りの人生、少しでも好きなことに費やしたいのだ。
これまで生きてきて大勢の人やもの、娯楽に恩恵を受けてきた。ずっと受け取り続けた恩を「書く」という形で返していけたらと思う。


落語もあさりちゃんもダメな人が主役。波長が合うのはそのせいか。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

※追記
「あさりちゃんでKindle出版」は自分なりに調べた結果、著作権の関係などで難しそうだと判断しました。作者である室山先生にもご迷惑をおかけしてしまいかねないので残念ですが断念しました。noteやX上で発信していこうと考えています。

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