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妊娠・出産をとりまく環境

塩尻で迎える2回目の出産。
両親、義両親ともに県外在住ですぐにはかけつけられない状況の中、近くにいるたくさんの方々に支えられて無事に出産を迎えることができました。
恵まれた人間関係と環境に感謝を伝えたいのと、妊娠出産をあたたかく見守る社会ってなんだろうと考えてみました。

ソトイク・プロジェクトでnoteの連載を始めます!
トップバッター書いてもよいよとのことで、直近の妊娠出産から考えたことを書いてみます。

みんなに支えられた妊娠生活

友人家族のサポート体制

まだ妊娠が発覚して間もないころ、徒歩5分の場所に住む友人家族から、長女もいるし、夫の出張などもあるし、何かあったらサポートできるようにしたいと、とってもとってもありがたい提案をいただきました。
夫不在の日程と長女のルーティンや持病などを共有して、万が一の状況に備えていました。
産院までは車で約1時間、マタニティータクシーを呼んでから自宅まで最低15分はかかる地域に住んでいるので、本当に心強かったです。

長女のソリデビュー⛄

子どもが産まれてからスキー場のハードルが上がってしまい、なかなか行けなかったのだが、スナバ界隈のみんなとスキーに行くことに◎
私はすでに妊娠8ヶ月で当然スキーを滑れるわけはなく、雪が積もる坂道を歩くのも大変で、長女のソリに付き合うのもままならない状態でした。
すぐに飽きるかなと思っていた長女ですが、ソリ遊びがとても楽しかったようで、1時間近くソリをすることに。
夫が滑る時間がないからと途中で友人が娘とのソリ遊び見守り隊を交代してくれました。
夕食後には長女の遊びに付き合ってくれて、大興奮✨✨
最後は帰りたくないと大泣きするほどでした。
友人たちと一緒だったから、夫も長女も楽しめたなとほっこりありがたい思い出です。

夫不在の日の大雪⛄

1泊2日で夫は出張。保育園に送って行った1時間後くらいから雪が降り続き、長女のお迎えの時間帯には20~30cmほどの積雪になっていました。
まず車を出すにも雪かきが必要だし、歩いていくにも危ないかもしれないと思い、近所の方に連絡。お仕事やご自宅、会社の雪かきがある中、うちまでお迎えに来てもらい、何とか長女のお迎えに行くことができました。
その後駐車場の雪かきにも来てくださり…心から助かりました。
元気な妊婦だったので、大概のことは大丈夫と思っていたのですが、こういうこともあるのだなと思い知らされました。

印象的だったエピソードをいくつか挙げましたが、その他にも「何か必要なことがあれば言ってね」と言ってくれる友人たちが周りにたくさんいて、本当に心強かったです。

地方で子どもを産むこと

塩尻には出産できる病院や助産院がない、産後ケア施設がほとんどない、無痛分娩や和痛分娩を選択できないといった妊娠出産にまつわるマイナスな面は多くあります。
一方で、私が妊婦であることを周りが知っていて、何かあれば声かけてねという環境は私自身の気持ちを安定させ、安心して出産に臨める環境であったと思います。

関東でのできごと

妊娠7ヶ月ごろに家族で関東に遊びに行ったときのこと、さほど混んでいない電車に乗りました。私は外から見て妊婦だねと分かるくらいのお腹の大きさになっており、マタニティーマークをつけて、3歳の長女と手をつないで優先席付近にいたのですが、席を譲られることはありませんでした。
東京に住んでいる妹から席を譲ってもらうことは9割なかったと聞いていたのですが、自分が体験してこういうことなのかと身をもって体験しました。

自分には関係ない、誰か他の人が譲るだろう、自分も立って電車に乗ることができないほど疲れているなどいろいろな状況や気持ちがあるのだと思います。妊婦を経験したことのある人や妊婦を近くで見てきた人は席を譲るのではないかなと思ったし、そこを経験したかしてないかで何かが分断されてしまうことに少し悲しさを覚えました。また、自分は関係ないやという人が周りに多い中で妊娠生活を送るのは怖いし孤独だろうなとも思いました。
妊婦だけでなく、優先席を必要としている方で同じような思いをしている方もいるかもしれません。
私の解釈のしすぎもあるかもしれませんが、都会で妊娠生活を送ることを少し垣間見たような気がしました。

みんなが生きやすい社会って何だろう

妊婦ってそれまで経験してことがないくらい、自分は弱い存在なんだなというのを実感する期間だと考えていて、それを改めて10ヶ月経験して、「誰もが生きやすい社会って何だろう」と考えるきっかけになりました。

たぶん大したことではなくて、
相手の状況を見て想像し、相手も自分もムリなく、必要があれば自然に手を差し伸べられる心のゆとりを一人ひとりが持っている社会
ということなのかもなと。
人って何かしらで関わり合って生きているので、誰かが困っているタイミングもあるし、自分が困ってるタイミングもある。
自分は関係ないと思うのではなく、できることをできるときにやって、お互いに支え合える優しい社会の一員でありたいなと思った次第です。


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