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最近耳にするあの言葉は使いたくない_20180520オークス

先週、名古屋市中区のインターネットカフェで、男性が男にナイフで刺され死亡した事件がありました。

さらに翌日、こんなニュースも。

「18日夜、東京・渋谷区にあるNHK放送センター近くの路上で男性が首を切られ大けがをした事件で、男性の所持品は現場に残っていたことがわかりました。警視庁は通り魔の可能性もあるとみて捜査しています。
 この事件は18日午後9時半ごろ、渋谷区のNHK放送センター近くの路上で、48歳の男性が首を切られ、大けがをしたものです。男性の命に別状は無いということです。
 男性はNHKの関連会社に勤めていて、帰宅途中に後ろから切りつけられたとみられていますが、その後の取材で、現場には男性の所持品が残っていたことがわかりました。
 また、凶器とみられる刃物は見つかっていないということで、警視庁は通り魔の可能性もあるとみて、殺人未遂事件として捜査しています。(19日11:18)(TBS系(JNN)ニュースより)

みなさんは、このニュース、違和感を持ちませんでしたか?
まずこのニュース、大事なことが書かれていません。

それは、「現在も犯人が逃走中である」という事実です。
犯人の身柄を拘束したのであれば、そう記述するはずです。
その表現がない以上、現在も犯人は逃走中のはずです。
ならばそれを記述して、近隣の住民などに用心させるべきですし、近くを歩く人に注意を促すべきです。
男性の所持品が残っているかどうかは後回しでいいです。
ちなみに他のニュースではしっかり記述されていました。

さらに、このニュースにおいて「NHK」という文言は必要な情報なのでしょうか?
通り魔だとしたら、NHKは不要です。
通り魔ではなかったら、その計画性が追及され、はじめて「NHKへの恨みによる」などの方向に向かうのではないでしょうか。
この記事は、近隣住民や近くを歩く人への呼びかけを怠り、逆にNHKに関わる人たちを必要以上にビクビク恐怖に陥れるような、そんな記事にしかみえません。

と、ここまでは渋谷の事件の違和感を述べましたが、その前日のインターネットカフェの事件といい、こう連日、嫌なニュースがあると、おちおち外も歩けないですね。
たまたま私もインターネットカフェを同日に利用していたので、本当に怖いなと思いました。

じつはこの二つのニュースで私が感じたことがあります。
「ナイフで刺す」「首を切る」という惨たらしい事件が起きれば起きるほど、あの言葉を聞きたくないのです。あの言葉を使いたくないのです。

あの言葉とは、最近よく耳にする「心に刺さった」という表現です。
どこから流行りだしたか知りませんが、最近とても多く耳にします。
私は個人的にですが、どうしても「刺す」という言葉はマイナスのイメージしか浮かんでこないのです。
それゆえ、「あの文章は心に刺さった」と言われると「傷つけてしまったのか」と、最初は自分の心を痛めます。

この言葉はもうやめませんか。
「心に刻まれた」などの表現にしませんか。
そのほうが何倍も心穏やかです。

◇◇


さて、本日はオークス。
人気薄⑩レッドサクヤを狙う。
牝馬の大物をたくさん育ててきた藤原英調教師が送り出す3歳馬レッドサクヤ。
きっと勝利の方程式なる調教で鍛えられているはず。さらに福永騎手の牝馬へのあたりの柔らかさは天下一品。この両者が織りなす結果は、季節外れのサクラサク(母の名)。
わたしはきっとゴール前で「差せー」と叫んでいることだろう。


(勝馬投票は自己責任でお願いします)
[今年の当たり]
◯高松宮記念 ナックビーナス 10人気3着
◯阪神大賞典 サトノクロニクル 4人気2着
◯弥生賞 ワグネリアン 2人気2着
◯京成杯 コズミックフォース 2人気2着

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