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俳句にハマった話

 俳句にハマっています。
 俳句は五七五の17文字の中に季節を表す季語を絶対に入れないといけません。
季語のない俳句もないことはないんですが、無季と言って、かなり高度なテクニックらしいです。なぜなら、季語は、例えば金木犀という秋の季語一つで、金木犀の香りや秋の雰囲気、それぞれの人がもつ金木犀にまつわる思い出など、様々なことを想起させる力を持っています。だから、17文字の限定された世界の中で句の中に深い情感を与えるパワーを持っているんです。

 このことは、バラエティー番組の「プレバト」に出演されている夏井いつき先生の本で知りました。

 初めて俳句を読んだのは小学6年生のときだったことをはっきり覚えています。修学旅行で行った奈良のことを俳句にする授業でした。
自分が詠んだ句は忘れましたが、友達が詠んだ句をなぜか今でも覚えています。
こんな句です。


「ツバメ飛ぶこんな街でも飛んでいる」

当時でも「なんやねんそれ。「こんな街でも」って奈良に失礼やろっ」と突っ込みを入れておきました。
季語も入ってないけど、小学生らしい句ですよね。そのとき、何か俳句って面白いなと思いました。


そして、高校生。授業で松尾芭蕉の句に出会いました。


「静けさや岩にしみいる蝉の声」

なんか衝撃でした。夏の日のお寺でなんの音もしない静かさの中で蝉の声だけが聴こえている情景を、たった17文字でこんなに深い詩的な表現ができるんだと思いました。
それで松尾芭蕉に興味をもって、「奥の細道」を買いました。
ほとんど古文の世界でとても読みにくかったけど、この本は今でも時々読み返しています。
ただ、当時はなんとなくいいなと思って、読んでいただけですが、家族が見ていたテレビ番組「プレバト」で夏井先生のことを知り、俳句の面白さを再確認しました。


 そして、自分でも詠んでみたいと思ったのです。
 夏井先生の本は、ふらっと入ったブックオフで見つけました。

 「超辛口先生の赤ペン俳句教室」

 「プレバト」で芸能人の皆さんが詠んだ句を題材に添削しながら、俳句のノウハウを解説する内容でとても分かりやすい本です。
メルカリで俳句歳時記も買いました。
 俳句歳時記ってご存じですか。一言で言えば、季語の辞書みたいなものです。春夏秋冬。季節ごとに季語とその説明、さらにはその季語を使った例句が収められています。
 詠みたいなと思った風景があれば、それに関連する季語を調べると、その使い方の例まで分かります。
 この2冊を駆使して、自分なりに少しずつ俳句を詠み貯めています。


 俳句は、日本の豊かな自然と四季を背景に、すべてを言わずに余韻を感じるという日本人独特の感性の中から生まれてきた表現形式だと思います。
 俳句を意識していると、歩きなれた散歩道でも見える風景が違ってきます。完全に素人ですが、僕は僕なりの見方で自分の感情や自然のあるがままの姿を感じながら、それを形にしていきたいなと思っています。
 最後に、私の作品を1つご紹介します(恥ずかしいけど。)。

 遠き日の恋の苦みや金木犀

僕の自己紹介記事はこちらから


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