「遠い類推」こそが叡智
こんにちは。「遠い類推」という言葉をご存知でしょうか?
まずは「知性」。これは勉強ができるということではない。さまざまな分野の話をすばやく取り入れ、それらをつなげる能力を持っていることだ。ビルはこれを「遠い類推」(かけ離れたものごとをつなげる発想)と呼んだ。
「1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」より
1.遠い類推とはなにか
「遠い類推」という言葉を聞いてピンと来ますでしょうか?まずは「類推」なのですが、こんな意味です。
「類似の点をもとにして、他を推しはかること。アナロジー。」
他を推しはかるんですね。元になるものがあって、そこから他のものを推しはかる。そしてそれが「遠い」のが「遠い類推」です。
2.普段からやっているのでは?
人生において仕事や遊びや何気ない行動をとるとき頭で考えます。そのとき殆どの場合「近い類推」しかしていません。
・急いでいるとき → 混んでる電車をやめてタクシーを使う
・もっと心地よいデスクワークのため → 高機能チェアを買う
・ユーザー満足度向上のため → 調査 → アンケートを行う
簡単ですが上記それぞれ類推の距離が近いですよね。
これが「遠い」となると新しいものが生まれ大きな価値を生み出します。発明といえばわかりやすいと思います。
3.なんの役に立つ?
大喜利や俳句、なぞかけ、絵画、美術品、詩、音楽など卓越された娯楽は「遠い類推」のちからが存分に発揮されています。
例えば絵画ですが、リンゴを描こうとしたとき素人はストレートに赤く、丸みを帯びたものを書きますね。そこから影や艶を描き表現を膨らましていきます。これはまだ「近い類推」ですね。
素晴らしい芸術作品レベルになるとおおよそ見当がつかない色合いを混ぜてその深みを表現しています。この作者はどうしてその色を混ぜたいと思ったのでしょうか?そこにはこれまで培った技術や感性が吹き込まれています。これこそ「遠い類推」の具現化に他なりません。
このように「遠い類推」ができるといろいろな場面でハイレベルな結果を出せるようになるのです。
4.遠い類推へのトレーニング
自分がnoteをやってよかったことを先日整理したのですが(リンク)間違いなく効果がでます。その根拠を説明します。練習や訓練といったものの重要なポイントは、「それで得られる効果を信じているか」ということなのですが、わかりやすいのがダイエットです。
ダイエットで体重計に乗り、前回より何kgか減ったかの自覚が次のモチベーションになっています。
これはある法則に基づいています。人が行動を起こすときの直感的な計算を式にしたものです。(法則名は何度調べて思い出しても忘れてしまうんです。法則名が確認できたらアップデートして記載します。申し訳ありません!)
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